お隣さん【ベルフラ/ストーカーネタ】【※流血注意/ホラー気味】
好きって、言ってよ。
俺のためにさ。
俺の隣の家には、俺の初恋の人がいる。
名前はフラン。…………だったっけ?
今日も俺は、そいつの家に行く。
チャイムを連打。
ピンポーン、
ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
響くチャイムの音。
留守ではないはず。だって電気はついてるし。
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ、
鍵の閉まった扉のノブを回す、回す、回す。
出てきてくれねーんだ、俺のフラン。
じゃあプレゼント、ドアの前に置いておこう。
何がいいかな、何がいいだろ、何が………………………ふと目に写った黒い子猫。
「みぃー、」
俺を見つめて甘えた声を出すコイツ。
子猫、猫、ねこ…………ぷれぜんと…ぷれ、ゼんと………プレ…ゼン、ト?フランにプレゼントしなくちゃ。これにしよう、フランへのプレゼントは。
取り出すナイフ。切り裂く子猫。溢れる鮮血。千切る肉片。まだ動いてる、子猫の心臓。
キ レ イ 。
喜ぶかな、
可愛いピンクのラッピングに紅い模様が滲み出てて、
まるで薔薇の花弁のよう。
ドアの向こう側にプレゼントを置く。
アイツが好きな、
子猫ちゃんの可愛い“クビ”。
その時ドアが開いた。
「あんた…誰ですかー?」
怯えた顔のオマエ。すっげぇ可愛くて…………壊シタクナル。
「ししっ。プレゼント、持ってきてやったよ。………オマエにそっくりで可愛いぜ、」
コイツに見せる、優しい笑顔。
プレゼントを開くオマエ。
「………う゛…う゛えぇ……ッあ゛ぁあ…!!」
ドウシテ捨テルノ?
俺ガアゲタぷれぜんと。
「どうしたの?ふ、ら、ん…?」
「こっこ…こ、来ないで…ッ!!来る…、なぁあッ!!」
照れ屋さんなフラン。すっげぇ可愛い。
「俺のトコに…来てよ、」
無理矢理引っ張る。フランの細い手首。俺の部屋に連れ込む。もちろん俺のため。
「いや、いやッ、いやいやいやいやいや!!」
知ってんのかな、コイツ。男は嫌がれると余計にやりたくなるんだってこと。
「大丈夫。」
「恐くないから。」
「ホラ、これで…」
繋ぐ鎖。縛る手首。奪う自由。
「お前は俺のモンだ…((笑」
愛、伝わっていますか?
いつか絶対
好きって言わせてみせるからな………?
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