俺のモノにならないのなら俺はお前と死ぬつもり【ベル→→←スク→→ザン】【死ネタ/ヤンデレ】
なぁ、
いつまで待たせる気?
返事、
今日って言ったよな?
ホントは先週だったのに…
お前が…時間くれ、
なんて言うから今日までには返事宜しくねって………
言ったじゃん?
言ったよな?
言ったはず。
ちゃんと聞いてた?
俺の話……―――――、
「…聞いてんのかぁ?」
大きなソファーに俺とスクアーロが座ってたんだけど、
「…何?王子に言ってる?」
ぼーっとしてる俺に、スクアーロが体ごとコッチに向けて呼び掛けてきた。
「お前しかいねーだろぉ」
「…考え事してた」
「…………どんな?」
「お前のコト」
「…返事、………だろぉ?」
「うん」
分かってて此処に来たんだ。
(ソレだけでも心なしか気持ちが和らいだ。)
何も考えずに俺の部屋に来てたならきっと…“殺してた”だろうな……………………。(……あれ?今、俺、何て?)
まぁいっか。何も思ってないコトにしておこう。
沈黙が続く。
時計の秒針が動く音が、やけに煩く感じる。
「ねぇ」
「……、」
「俺じゃ、ダメ?」
「…っ…………、」
「知ってるよ、俺。お前とボスのコト。…そういう関係なんでしょ?」
「……。」
スクアーロは無言で首を縦に振った。
「ベル、俺はなぁ、」
「聞きたくない」
「…、俺は、」
ガッ!!
鈍い音と共に、スクアーロの口から血が飛んだ。
それは、俺が殴ったからだけど…。
「…っつぅ、……ってめぇ!!ふざけんのも体外にしろぉ!!」
ブチッ――
俺の脳内で何かが切れる音がした。
「誰が…………何時、ふざけたって?」
(俺の中にいる何かが…俺を蝕み、そして俺を乗っ取ろうとしてる。止められない。
今スクアーロを殴ったのは俺であり、俺じゃない。)
「ふざけてる?俺が?どうして?」
「俺を殴っただろぉ!!それがふざけてるって言ってんだよぉ!!!」
「…俺の本気な気持ち……これでも伝わらない?」
「……。」
何で黙るの?
「そんなに…ボスが好き?………俺より、ボスがいい?」
「………―――――――、あぁ。」
そう、そんなら…………
「俺、お前と死ぬよ」
「……は?」
「そんな怯えないでよ。俺…お前無しじゃ生きられないの。わかる?」
スクアーロの首に俺の愛刃(ナイフ)を近付ける。
「ベル…………っ、」
「大丈夫。なるべく痛くないようにするから…」
ザシュッ!!
鋭い音が俺の部屋を赤く染めた。
倒れたスクアーロから流れる血を手にして、舐める。
「スクアーロ……だぁいすき、」
俺はスクアーロの義手に取り付けられた剣を、両手で握り締め、胸に当てた。
「今行くからね、スクアーロ――――――」
そして一突き。
スクアーロ、
大好きだよ
スクアーロも俺のコト…
好キダヨネ?
(ごめんね。でも…止められなかったから……。好きだよ、大好きだよ。守ってあげれなくてごめんね…――――)
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【解説】
ベル→(病愛)→←(好)←スクアーロ→(憧)→ボス
スクアーロはXANXUSの事を憧れていますが、スクアーロ自身は恋愛には鈍く、ソレ(憧れ)を好意だと思ってます。
結局、スクアーロが好意を持っているのはベルなんですが、スクアーロは自分の気持ちに気付いていません。
ベルはと言うと、スクアーロに首ったけ。しかし、スクアーロは自分には興味がないと思い込んでいます。
あ、ベルは自分の血を見るとイカレますよね?“俺の中にいる何かが…俺を蝕み、そして俺を乗っ取ろうとしてる”は、そのイカレたベルの事。狂おしく歪んだ愛故に、イカレたベルが段々とベルを蝕んでいってしまいます。
この小説はベル視点ですが、時々、()の付いた言葉がありますよね?それは、表のベルの言葉。何も付いてないのが、裏ベルの言葉です。
以上、愚小説のためのヘボ解説でしたー
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