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大部屋。(中編)

「こっち向〜いて?」

和紗は、愛撫を中断して、ぷにぷにと頬を突付く。

「やだ…」

「有理の顔、見たいんだけど。」

「何で?」

スねたように言うが、有理の表情は照れているのが丸分かりな状態だった。

「可愛いからだよ。」

愛おしそうに答えれば、有理は視線を合わす。
そして、反論でもなさそうに、口の中でもごもごと呟いた。

「……………だょ…」

「うん?」

「俺だって、和紗のキレーな顔…見たい…」

あぁ、可愛い。
優しい気持ちが、和紗の心を瞬時に埋める。

と同時に有理は、恋人の顔をきちんと見つめ、その頬に手を伸ばす。

「続き…して?」

「いいよ。」

優しく答えながら下腹部に手を伸ばすと、有理の小振りなそれは、既に蜜を垂らしていた。

「今日は、中も舐めて慣らすようだな…」

和紗が低音で呟くだけで、有理の思考は解ける様に蕩けてしまう。

「ん…」

言葉に、暗に込められた意味を汲み取って、華奢な体躯が四つん這いになる。
そして、和紗は秘められた蕾に舌を宛がった。

ちゅぷり…

たっぷりの唾液を絡ませた舌は、卑猥な音を立てて有理に進入する。

「っん…」

有理は、上半身が毛布から抜ける格好で、快感に震える腕によって体を支えている。
その体勢は、妙に有理の羞恥心を刺激するのだった。

「ひっ…や、ん…」

「すげ…ヒクついてる…」

力なく横に首を振ると、涙の雫が落ちた。
くすん、と鼻をすする音に、和紗は愛撫を止める。

「有理…辛い?」

「んーん…て、いうか…早く…欲しぃ…っ」

予想外の煽りに理性が外れかけるものの、耐えながら尋ねる。

「じゃ、いい?」

「いい…」

和紗は、しっかりと有理の体を抱き締めながら腰を進める。

「あ…っ…んぅ…」

甘えた声が際限なく煽るせいで、和紗は強い律動をしてしまう。
それにつられて、有理の胎内もキツくなった。

「和紗っ…一緒に…っんん…」

「うん。…そろそろ、かな…」

前も刺激してあげると、有理は、一層甘い喘ぎで限界を訴える。
そのまま、二人は同時に絶頂を迎えた。





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あきゅろす。
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