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大部屋。(中編)

和紗は濡れた有理を躊躇いもなく口に含んだ。

「ふっ…ぁ…あっ…」

欲望がじくじくと疼く。
熱い粘膜に包まれて急速に高まる熱。

「っん、んっ…はぁっ…かずさぁ…」

唇に押し当てた指の間から漏れる息も、火傷しそうな程に熱く感じられる。
舌の先が尿道に触れ、有理はいやいやと懸命に首を振るが、和紗は執拗にそこを吸い続けた。
閉じたい足は和紗の両手でしっかりと押さえられていて、びくともしない。

「めっ…そ…んなっ…とこ…でっ…ちゃ…ッ」

和紗は、有理の喘ぎながらの制止を聞くどころか、さらに舌を潜り込ませてくる。
先端の割れ目を舌先でなぞられ、透明な先走りが滲む。
迫り来る快感にぎゅっと目を瞑ると、切れ長な瞳の端から涙が一雫、零れ落ちた。

「ふぅっ…っ…ひゃんっ…やぁぁ…」

吸っては舐めの繰り返しの、絶妙な不規則さが射精を促す。

「ぁ…あっ…っぁ、はぁ……っ…!」

とぷとぷと溢れる粘質な液体が和紗の咥内を満たしていく。

「和紗っ…ごめ…ん」

「どうして?」

和紗は、申し訳なさそうに俯いて謝る有理の頭を撫でながら囁いて訊ねる。

「だっ…て、口ん中っ…」

「俺が飲みたかったんだから、気にすんな。」

言いながら飛び切りの笑顔を向けると、同じような、しかし可憐さのプラスされた笑顔が返ってきた。

「ねぇ…俺も…和紗に…ふぇ…フェらっ…したい。」

「マジ?」

「まじ…です」

有理は和紗をベットに座らせて自分は床に座ると、まどろっこしい手つきで眼前のチャックを開けた。

「自分のじゃないと、やりづらいね」

「…ゆーりっ…可愛い。」

和紗の愛おし気な口調に赤面し、耳まで赤くなる。

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