大部屋。(中編)
2
「気持ちぃ?」
奨也は必死に横に首を振るが、全く本心が伴っていないことくらい、自分でも気づいていた。
器用な左手は敏感な乳首を擽りつつ、右手が少しづつ下がってきて、臍の窪みを辿ると、奨也の程よく鍛えられた筋肉がヒクヒクと反応してしまう。
「やりづら…」
伸一がボソっと呟き、腕に抱えた細身の身体を難なくひっくり返す。
そのまま手荒にズボンを剥がし、綺麗な色をした未開の秘部を眼前に曝け出した。
「やぁっ…先っ…輩…」
「平気平気。痛くはしないよ。」
背中に軽いキスを落として油断させながら、入り口をなぞる。
「っぅう…」
冷たい液体の感覚が少しずつのめり込んでくるのを、粘膜を通して感じる。
「やっ…気持ち、悪っ」
「すぐ慣れるよ。」
入り口辺りをくにゅくにゅと掻き回されて、身悶えそうになるのを拳を握り締めて堪えていた。
そんな奨也の目の前にピンク色の塊が放られる。
「最初から俺のじゃ、ちょっとキツいだろうから…コレ、どう?」
「っんなの…無理っ…」
映像の世界のものだと思っていた物がそこにあって、今まさに使われようとしている現実が飲み込めないでいた。
「それがね、入るんだよ。」
諭す様な口調でも言っていることは紛れも無い変態で、そのアンバランスに伸一を感じた奨也の心音が高鳴った。
"強姦"
最初に伸一はそう言った。
しかし、この行為にそんな残酷さは微塵も見出せず、快楽に引きずられるままズルズルと道を踏み外していく。
「っ…んんっ……っー…!」
急に差し込まれた圧迫感と振動に、全身が強張る。
「何、声殺しちゃってんの?イイんでしょ?」
玩具で強く中を抉られ、瞳の端から涙が凝れた。
「っ!…だ…ぃ、やっ……」
「嫌なんだぁ?じゃ、もう何もしないよ。」
伸一は意地悪な笑みを浮かべて、震えるものを突っ込んだまま、奨也を放した。
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