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繋いだ手
エリオ
「アーリマン、この書類通り悪魔共を産み出してくれ」


アーリマン
「なんじゃ?下部共が足りぬのか?
そんなホイホイ産めるものでもないのじゃぞ…」

エリオ
「あぁ…足りない
7つの大罪のバランスが乱れているんだ
人間界に調査に行って欲しいのでな
沢山悪魔がいるんだ」


アーリマン
「(溜め息)分かった…ちと三日ほど時間をくれぬか?
ざっと50体は用意出来ると思うのじゃが」


エリオ
「充分だ
早速用意してくれ」


アーリマンM
「そうしてわしは、悪魔を産む力を得るため
人間界に降り立つ
じゃが大魔王や白魔女が人間界を平穏にしている為、力は余り得られなかった
つまらぬのぅ…もっと混沌としているものを望んでいるのじゃが…
わしがつまらなそうに
ネズミなどを弄っていると黒魔女が姿を表した」

キャロライン
「あらぁ?悪魔じゃない?こーんなつまらない人間界に何の用?」


アーリマン
「力を得るために来たのじゃが無駄足じゃった
この世界には足りぬのじゃ…混沌が、悪が…欲望が」


キャロライン
「クスクスクス…あたいと同じ事を考えているのがいたなんて★
気が合うじゃない♪
何なら一緒に混沌を招いちゃう?」


アーリマン
「じゃがわしは大魔王を裏切るわけにはいかないのじゃ…
にしても良いのか?派手な事をするとわしらの命など塵のように消されるのじゃぞ?」


キャロライン
「命が惜しくて悪さなんてやってられないわ
それにもう飽き飽きなのよね
この世界の平穏さが」


アーリマン
「わしもじゃ………
ふむ、よかろう
契約でもしようではないか」


キャロライン
「あら?いいの?
あんたは命が惜しいんじゃないの?」


アーリマン
「わしとて、長く生き沢山の悪魔を産み落としてきたのじゃ
この体、命、そろそろ飽き飽きとしていた所じゃ…それにこの世界にもな…」


キャロライン
「(優しく笑い)
…じゃあ派手にやっちゃいましょ★
これからが楽しい世界になりそうね!退屈しないわ
ワクワクしてきちゃった!」


アーリマン
「クックックッ…
では始めようかのぅ
わしと契約じゃ
そうじゃのう…代償は…」


そうして契約を果たし
二人はエリオの力を使いこの世に混沌と欲望をバラまいた


二人の様子はそれはそれは楽しそうだった


だが大魔王や白魔女に適うはずもなく二人は命を散らす


アーリマンM
「ようやく終わるのじゃな…この退屈な命から」

キャロラインM
「あー楽しかったわ
今まで生きてきてこんなに楽しかった事は無いわ
命を投げ捨ててでも
やって良かったわ」


クレメンティーナとミカエルの力により命が消える瞬間

二人はそっと手を握り
満足そうに笑っていた。

これは、誰も知らない物語…




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あきゅろす。
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