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序章
エリオ
「はぁ…今日も魔界が退屈な程平和だ」

エリオは与えられた仕事を慣れた手つきでかたしていく
その空気は突然現れた魔女により砕かれる

キャロライン
「そんなに暇なら、あたいが混沌を招いてあげる☆
さぁさ大魔王エリオに宿る七つの大罪の力よ!
この世界に破滅を招きなさい!」

キャロラインが杖をかざすと
エリオから魔力がみるみる抜けていく

エリオ
「!!…たかが黒魔女に…力を奪われるなんて
ありえない!!」

信じられない出来事に驚くエリオだが
魔女の背後に立つ影に目を細め納得するのだ

アーリマン
「魔王…すまぬ、お主の力
奪わせてもらう」

エリオ
「くっ!アーリマン
裏切り者!!黒魔女と契約をしたのか!!」

キャロライン
「ククククク!!アーハッハッハ!!
魔力が、七つの大罪が地上に満ちていく!
これで世界も終わりね☆」

満足そうに笑うとアーリマンは魔女を連れて逃げていく

アーリマン
「魔王よ、去らば
お主とはこれから戦う運命
これから人の世が滅びるであろうな
その魔王の位置
わしが奪って見せようぞ」

エリオ
「くっ…力が…仕方ない
キャロライン、アーリマン
あの二人から力を取り戻さないといけないな
それには白魔女に協力してもらおうか
…ふう
それにしてもいきなり奪いに来るとは
黒魔女も相当退屈だったか
それとも計画をしていたのか
それは分からないが
まぁいい、全てを取り戻すまでだ」

そうしてエリオは白魔女の元へと向かう
そこにはミカエルと共にいる
クレメンティーナが優雅にお茶を飲みながら
椅子に座っていた

クレメンティーナ
「おや?めずらしい客人ですね
お久しぶりです大魔王エリオ」

エリオ
「あぁ、久しぶりだな
急にすまない
実は僕の魔力が黒魔女のキャロラインに奪われてしまったんだ」

ミカエル
「それは大変だな
それでその魔力はどちらにいったんだ」

エリオ
「地上だ…このまま放置すると人間世界が滅びるだろうな」

クレメンティーナ
「それは大変ですね…魔王の頼みです
協力しましょう
白魔女としても放っておけない事件ですし
(溜息)…全くキャロラインはいつも唐突に
とんでもない事をしでかしますね」

重い空気を断ち切るようにエリオが言う

エリオ
「それは仕方がない黒魔女は人間を陥れるのが
仕事のようなものだ
だが僕の力を奪うとは世界の秩序を乱す事
許される事ではない
クレメンティーナ、ミカエル
協力してくれるか?」

クレメンティーナ
「もちろんです
早速地上に降り立つとしましょう」

ミカエル
「あぁ、地上でお前の力を探し取り戻そう」

そうして三人は地上へと降り立つ
これから人が持つ
大罪を奪い取り戻すために



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あきゅろす。
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