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Seven deadly sins
ようやく力を取り戻し
キャロライン達も諦め大人しくなった

エリオ
「全く…いい暇つぶしにはなったが
多くの人間が死んだ
この代償はどうするんだ?キャロライン、アーリマン」

キャロライン
「クスっ…元々人間は増え過ぎているのよ
あたしはそれをちょっと減らしただけじゃない」

アーリマン
「魔王よ、キャロラインは悪の魔女
悪事を働かせるのが仕事のようなものじゃ」

エリオ
「お前は僕の配下でもあるのに裏切った」

クレメンティーナ
「エリオ、この二人の命を代償に
殺された人間の命を蘇えらせるというのは
どうでしょう?」

ミカエル
「それなら可能だな
今までの悪事には良い代償だろう」

エリオ
「ミカエルが可能というのなら
彼の力を借りて蘇えらせよう
フフ…お前たちは自分の行いの為に
犠牲になってもらう
悪事が仕事というのならば一番の屈辱だろう?」

キャロライン
「なっ!簡単に犠牲になどなりたくないわ!!」

暴れる二人をエリオは力で拘束し
ミカエルとクレメンティーナは呪文を唱え
始める

ミカエル
「哀れな魂よ、時よ」

クレメンティーナ
「この二つの御霊を捧げ修復いたします」

ミカエル・クレメンティーナ
「蘇えれ!人の魂よ!」

淡い光と共にキャロラインとアーリマンは消え
人間界に降り注ぐ
七つの大罪の力により死んでいった者たちは
元に蘇えり、今までの時は無かったように過ぎていく

エリオ
「だが、僕の力を取り入れた人間は記憶まで修正は
出来ないようだな、あれは元々人が背負う業
僕にはどうしようもないな」

ミカエル
「保護していた者は地上に帰しておいた」

クレメンティーナ
「エリオ、力が取り戻せたのですから良いでは
ないですか、あの七人ならきっと乗り越えて行ける
はずです」

エリオ
「願わくば二度とこの大罪が人に降り注がない事を
僕がこの力を請け負った意味が無い
もう悲しく虚しい想いはこりごりだからね」

クレメンティーナ
「そうですね、これで悲劇も少しは減ったでしょうし
私達はもう帰る事にしますね」

エリオ
「力添え感謝する
僕一人では解決出来なかった」

ミカエル
「人の理に害する事だったからな
お安い御用という所か
また困ったら訪ねて来るといい」

エリオ
「もう無い事を期待するよ
この度は世話になったな」

クレメンティーナ
「ええ、今度は遊びに来てくださいね
では」

二人が去り
エリオはいつものように一人魔界の椅子で人の世を
見下ろしていた

エリオ
「この大罪が人が作りだした物だとは
本当に怖いものだ
もう誰も苦しまないように、悲しまないように
永遠にこの大罪は僕が持っている事にしよう
それが大魔王の務め…
人間の業であるこの罪を許そう
そして…チェリア、君も
僕の事は忘れて、幸せにな…」

そうしてエリオは寂しそうに笑う
人の世は儚く美しく醜い
けれどどんな人間であれ持ち合わせるものがある
愛と、短い人生の中での幸せと
そして、罪と


Seven deadly sins
〜THE END〜





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