この両手いっぱいに†プロローグ〜*2 亮(とおる) 「僕は 大切な人を 失いました」 家族、恋人 亮 「恐ろしくなり その場から逃げてしまったんです」 血塗れの人が地に這いつくばり 亮 「ですがそれはできませんでした」 その一人が亮の足を掴んだ 亮 「ごめんなさい 無力で ごめんなさい 助けることができなくて」 それは皆で旅行に行った 帰りの飛行機の事故による出来事だった 亮 「僕だけ助かってごめんなさい…」 亮語り 「周りの沢山の死体の山に 僕のそれも重なった」 《*前へ》《次へ#》 [戻る] |