〜hot chocolate〜
4
「なんで…オレ…ばっかり…こんな目…に……」
堂本に、相田、そして今、白浜に―――。
後孔の襞に指が這う、ヌルリとした感触はローションのせいらしい。
「ああ、もしかしてわかってないのかい?」
閉じた秘孔に、つぷりと指が入ってきた。
「んっ…ヤメ……」
「君は、男を誘っているんだよ」
グルリとローションを馴染ませるように掻き回すと、指が抜けていった。
抜け際、ナカのイヤなトコロを掠めた。
思わず、甘い息が鼻を抜けた。
「ふぁ…な…に……?」
―――この人、何を言ってるんだ。
「イイモノをあげよう」
白浜が、ポケットから小さなチューブを取り出した。
「ヤメ…」
嫌な予感に青ざめる。ヨクナイモノに決まっている。
「止めろ…」
白浜はチューブのフタを開けた。白い軟膏を1cm程中指の腹へ出し、チューブをまたポケットへ仕舞った。そして、ローションで濡れた後孔へ指を挿し込むと、
「…んっ…」
くちゅくちゅ…
「…んっ…やめ…くぅ…」
と、アナルへ塗り込んでいった。直腸へまんべんなく塗り込まれる為、触れられるとイヤなトコロを何度も指が掠めていく。
「…っく…はっ…」
充分、塗り込んだのか、白浜は、指を抜き取った。そして、足元に置いたカバンから、楕円形の卵のような玩具を取り出した。まだ、経験のない、浅い知識のみの祐輔だって知っている。ローターだ。
「さあ、少し、待ってね」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!