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女子高生は吉良邸で暮らす


話を聞いた日から時間が一気に加速して、いつの間にか私は吉良邸の前に立っていた。
自分で言っといてなんだけど、ホントにノンストップだった。
昨日なんてワクワクし過ぎて気が付いたら布団の中に居たくらいだ。

簡単な荷物をまとめたボストンバッグ片手に硝子戸横の呼び鈴を鳴らす。
事前に連絡はしてあるからきっと出てきてくれるはずだ。

少し待つと硝子戸の向こう側に人影が映った。
ガタガタと音を立てて開いた先には、愛しのナイスミドル吉良吉影。少し見ない間にまた色気が増したのではないだろうか。

「お久しぶりです。吉良さん!」

ああ、自分で頬が緩むのを感じる。
変に見られていないといいけれど…。

「よく来たねヒロイン。
…君と会うのは7年ぶり近いか」

吉良さんは少し考える素振りをしながら言った。
そんな仕草も格好いいです吉良さん。

「さ、立ち話もなんだ。
上がってくれ」

彼はそう言って私を招き入れる。
吉良さんの匂いがふわりと私の鼻腔を掠めた。
たまらん匂いです。
ドキドキします吉良さん。

「はい!
これからよろしくお願いします!!」

エヘヘ、興奮して鼻血出るかもしれない。



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あきゅろす。
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