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wandering dogs
この年中暑い街であても無く彷徨い
僕の視界が潤んでゆく
帰るところが欲しかった

逆立ったくせっ毛
痩せ細った手や足に浮いた骨
恥ずかしながらこれが僕という犬なんです

ネオンの射す街の花園から
独り離れゆく影すら映らない僕…

君が何であってもいい
キレイじゃなくてもいい
君の体中の傷僕に舐めさせて欲しいんだ
君が欲しいんだ


崩れそうな夜は僕のとこにおいで
恥じることはない
月が二人の姿を隈無く照らし哀れんでも

必ず帰るなんてヒトは口だけで
立ち去ってくのは僕に何か足りなかったから?

泥跳ね最後のゴミ袋持って行かないで
乱暴なトラックの後ろ姿見つめているだけ…

君が何であってもいい
キレイじゃなくてもいい
君の体中の傷僕に舐めさせて欲しいんだ
君が欲しいんだ



この道の先が真っ暗でもいい
君のすべて預けてくれたらいい
剥げたペンキの観覧車に乗って
口ずさむ歌に切なさ乗せて
潰れた鼻も美しいと言って
君が見てる僕は誰か教えて
目と鼻と口で僕を感じて
せめて君の中で存在させて…


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