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5.部活動




結局もやもやした気持のままブン太に引きずられ
テニスコートまでやってきた


仁王は先にコートへ行ってしまったらしい








『うゎ!すっごい人!!』



「何時ものことだろぃ」




テニスコートの周りを女子生徒が囲んで
キャーキャーいいながら練習をみてる


こっから見ると女の子たちばっかりで
中みれないやー








「幸村く〜ん連れてきたぜぃ!」


「あ、ブン太お疲れ様

君が…新月椎さんだね……
ふーん可愛い子だね」







幸村くんはいつみても御綺麗ですね!
お世辞も上手いし

と言っても初対面だけど




ほら、テニス部って目立つじゃない?
遠目でなら見たことあるから






「クス…お世辞じゃないんだけどな…」



『え?!今私声に出してた?!』


「ううん、出してないよ?
なんて言うのかな…俺そうゆう体質なんだよ」







へー珍しい体質もあるんだね
なんか幸村くんに言われると妙に納得してしまう







うん、納得するとこじゃないってのは分かってるよ

軽い現実逃避だね☆





「俺は忙しいから案内は出来ないけどゆっくり見てってね

あ!柳生ちょっとこっち来てー」







少し向こうに歩いていた柳生くんを幸村くんが呼んだ
柳生くんは風紀委員で一緒だから知り合いなんだ!


ん?でも……あれ?
なんか今日の柳生くん違和感あるな…







「どうしたんですか?幸村くん
……おや…新月さんではないですか」


「柳生彼女にコートを案内してやってくれ」



「はい分かりました
では…新月さん参りましょうか」









近くで話している所を見て確信した
この人は柳生くんじゃない

……って言うか仁王だ









『ねぇ仁王…柳生くんの真似するの趣味なの?』



「は…?何をおっしゃっているのかイマイチ分からないのですが…」









とぼけてるけど
絶対仁王だ


幸村くんはじっと此方を見てる
正直怖いυ







『仁王……分かってるからもう真似するの止めてよ』

「……プリッ
いつ分かったんじゃ?」





柳生くんの格好で仁王の喋り方は相当ウケるんだけど
どうすればいいだろう?


爆笑すべき?






『こっち来るときなんか変だなぁーって思って…』



「クッククッ…
新月には完敗じゃ
…一発で見破られるとはのー」



「さすが仁王が見込んだことあるね」


『へ?仁王が見込んだ?』


意味が分からず仁王の方を見ると
珍しく仁王が焦っていた


あーケータイどこかな?
写メ撮りたい

柳生くんの真似したままだけど






「ちょ!幸村!!」




「フフフッ…ごめんごめん
じゃぁ俺は向こうに行っとくね?」






ホント羨ましいぐらいの美しい微笑みを浮かべて
幸村くんは去っていった




「っ…幸村の奴…
余計なことを…」


『?どうしたの仁王?』





個人的には仁王の珍しい姿が見れて楽しいけど
柳生くんのファンの人は
こんな姿は見たくないんじゃないかなーとか思ったり








「なんでもなかっ!」



仁王はそう言うと
何処かへ向かって歩き出した


これ………ついて行った方がいいのかな?






「なにしとるんじゃ?
行くんじゃろ?見学」



『え…?あ!!うん行く!』





この後仁王は
柳生くんと真田くんに見付かり
軽く説教をうけていた





日記はつけない主義だけど
今日のことを日記につけるなら
【テニス部の人は皆格好良いなー】
だと思う





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