４.嫉妬
一週間がたった
この席にもだいぶ慣れた
どう慣れたかと言うと…
授業中先生に見付からないように
ブン太と楓と喋ることとか…
先生に見付かると絶対仁王が教えてくれるけど
それは見付かってから
どうせのことなら見付かる前に教えてくれれはいいのに…
「なぁ！椎って部活入ってないんだろぃ？」
『いいえ､帰宅部という部活に入ってます』
「殆んど入ってないと一緒じゃん！
なぁ今日さテニス部見に来ねぇ？
幸村くんが連れてこいって言っててさー」
幸村くんって部長さんだよね？
そんな人が私になにか用事かな？
(入院中では?!とゆう突っ込みはなしでυ)
『うん…わかった…
あ！楓も行かない？』
「絶対嫌…誰があんな魔王のテリトリーになんか行くもんですか」
「何時までたっても楓は幸村のこと苦手なんじゃな」
あれ？仁王って……
楓のこと名前で呼んでたんだー
しかも…前から仲良かったのかな…？
「ん？どうしたんじゃ新月？」
『え？！あ､なんでもないよ?!
ただボーっとしてただけ!』
やっぱり私のことは名字なのになー
仁王にとって楓って特別な人だったりするのかな？
ん？あれ………
え……なに？
もしかして私嫉妬してたりする？！
いやいやいや……
自分の気持が整理出来てないだけだよね
『って自分の気持って何？！』
「どうしたの？椎とうとう壊れちゃった？」
酷いよ楓!!
人が真剣に悩んでるのに！
…多分
……今度楓に聞いてみようかな？
もやもやと胸の奥でうずいて
気を抜いたら表に出てきそうな
この自分の醜い想いは
なんなのだろう？
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