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17.天使の怖れ



どのくらい寝てたのか
分からないけど
目が覚めると
5月なのに少し肌寒かった



『んーよく寝た?』


「なんで疑問系なんじゃ」

『に、仁王?!』



あたしの横に仁王がいらっしゃいました
なぜ?!
ちょ…寝起きで頭全然動かないしυ
(いつものことだけど)



「煩いのぉ…
大声出しなさんな」


『だって…なんで仁王がいるの?
授業は?部活は?』



あたしはパニックになりがら
仁王に言うと
仁王は少し不愉快そうな顔をしていた
やっぱ嫌われちゃったのかな………



「なんじゃ俺が居ったらいかんのか?」


『いえいえ!!滅相もございません!!』



「そうか…」



そこで
会話終了(チーン)


駄目だ
このまま行くと立ち直れなくなりそうυ






「…昼休み………泣いとったじゃろ」


『………』



やっぱり見えちゃってたのか……
どうしよう
更に嫌われちゃったら
あたしの人生お先真っ暗だよ



「切原になんか言われたんか?」


『ちがう!!………けど…』


「俺には言えん…か?」




嗚呼、もう
全部言ってしまった方が楽かもんない


仁王が大好きで
仁王に嫌われたから泣いてました

って言えたら
どんくらい楽なのかな?


言った後が怖くて
言えないけどね




黙ってたら仁王はそれを
肯定ととったらしく
屋上から出ていこうとした





引き止めたいたいけど
引き止められない



私はこの日
自分がどれだけ
臆病な人間かを思い知った






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あきゅろす。
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