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14.手から伝わる温もり



はい、私は阿呆です

昨日仁王と風呂上がりに
すっ裸でメールしてたら

熱でました



はい、そこー女棄ててるとか言わなーい!!


学校は欠席することにした…
うん、はじめて言うかもしれないけど
私一人暮らしだから



『さみしぃよぉー!!』


やっぱり、風邪の時は人肌が恋しい
あー学校終わってからでもいいから
楓来てくれないかなぁ…



ブーブー


あ、メール来た
えっと……仁王からだ!!



Form 仁王
Sub 無題
―――――――――
どうしたんじゃ?
風邪か?




もしかして……仁王
心配してくれてる?!

そう思っただけでなんだか風邪が治った気分
いや、実際は風邪ひいたまんまだけど…


とりあえず、仁王に
【うん風邪υ
家一人だからさみしーんだよυ】


と送ってみた………



『へ、返事帰って来なぃ!!』


確に…仁王が来てくれるんじゃないか
とかいう淡い期待はしてたけども……


あーなんかもう
涙出て来た


ピンポーン

うゎ、こんなときに誰か来たよ…
鍵開いてるけど無視しよう


暫くの間チャイム音続いた

相手は痺をきらしたようで
家に侵入して……
侵入?!


熱のせいで回らない頭で必死に考えていると

もう、部屋の前に来てしまっていた


「新月…おるんじゃろ?」

『え゙……仁王?!』



ガチャ


仁王は返事をする前に部屋にはいって来た


「大丈夫かの?」

『う…ん///』


恥ずかしい…
色々と恥ずかしい

弱々しく返事をすると
仁王はその場にしゃがみこんだ


「心配したぜよ」

『えっとーゴメン///』


「薬飲んだんか?」

『一応…』

「ならえぇか」


仁王が立ち上がってこっちに来た
んで、ベットの前で立て膝で座った


『…仁王』

「なんじゃ?」


仁王は私の顔にかかった前髪を優しくはらい分けた
声もすぐごく優しかった



『…しばらく近くに居てくれませんか?』

「お安いごようじゃ」



うゎーなんかもう
恋人の雰囲気じゃないですか?これ
嬉しすぎるv



「お、おい!!楓押すなよ!!」

「アンタが邪魔なのよ!!」



「『………』」


嗚呼、やっぱり
そこまで上手くいくわけないよねーυ


「コイツら居んの忘れとったぜよ」


「あ、別に俺らの事は気にしなくてもいいぜぃ」

「そうそう、無視してくれて構わないわ」



無論、そんなわけにはいかない
仁王はいつの間にか距離をおいていて
バツの悪そうな顔をしていた


『…来てくれてありがと』


学校サボってまで来てくれた事が
とても嬉しかった


「ま、感謝の言葉は仁王にたっぷり言うべきだな」


「何言っとるんじゃυ」

「別になーんも?」



その後皆は
ずっと私の近くに居てくれた




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