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13.秘めたる想い



「んで?どれにするんじゃ?」




バスに乗って着いたのは
大型のデパート

その中の一角にあるケータイの店の前で
ケータイを選んでいるところだ



『う〜ん…こっちにするか…
これにするか迷ってるトコ』



店頭におかれている模型(?)を
いじりながら返事を返した


『仁王はもう決めたの?』

「まだじゃ…新月が決めてから決めるぜよ」



なら、急いで決めなければ!!
楓とブン太はゲーセン行ってくるって言って
先に行ってしまった



『よし!!ならこのスライドの白にする』


「……なら俺は黒にするかの…」




え?失礼ですが今なんと?
私の頭が正しければ
話の流れ的に仁王は
私の選んだケータイの色違いを選んだ事になりますか?



「ちょっと待っとりんしゃい」


『あ、うん』



仁王はパンフを持ってカウンターの方に向かい
店員さんと少し話して書類の様な物を
持ってこっちに戻ってきた

私達は近くのテーブルに座り書類を書くことにした



「では、この機種の黒と白でよろしいんですね?」


「はい」


途中で店員さんがケータイを二つ持ってきた


……仁王本当に私と同じ機種にするき何ですか?!


嬉しいよ?!嬉しいけどスッゴい恥ずかしいんですけとど?!


手続きも難無く終わり
楓達が待ってるゲーセンに向かうことになった



よし、今の間に聞くんだ!!

チャンスは今しか無いんだ!!
勇気を出してアドレスを聞くんだジョー!!(誰


『仁王っ』「新月…」



はい、見事にかぶった
のぉぉぉぉ

折角頑張ったのにぃ!!



『えっと……何?』


「いや…俺は後でえぇ
新月こそどうしたんじゃ?」



しばらくダチョ○倶楽部的な感じで譲り合い

くぅ…行け!!頑張れ自分!!


『あのさ!仁王のアドレスもう一回教えて?』



言ったぁぁぁぁぁ

頑張った!!自分よお疲れ!!


「…ケータイ貸しんしゃい」

『っと……はい』



先程購入したばかりのケータイを渡すと
仁王が慣れない手付きでアドレスを登録していた

ケータイを返してもらって
電話帳を確認すると


000の所に仁王の名前が…


『///』


えっとー?
これはどう反応すれば良いのでしょうか?


つか、今日はなんかオイシイ出来事が
ありすぎるような気がするんですが?!



「椎ーにおー!」



ゲーセンの前でブン太が大声で
私達の名前を叫んで手を振っていた


さすがの私も恥ずかしい
仁王は無視を決めこんでいる



「あれ?椎と仁王顔真っ赤じゃん(ニヤニヤ)」


「ホントね何か良いことでもあったの?(ニヤニヤ)」


いつの間にか出現した楓とブン太が
仁王と私をニヤニヤ顔で見た


「『っ何にもなか(いよ)//』」


ハモったのは嬉しいけど
内容的にはなぜか悲しいけどυ


「「熱々ですなぁ〜♪」」


「お前さんらオッサンかυ?」


「誰がだよ!
んなことより!!ゲーセンで遊ぼうぜぃ!!」


『うん!!遊ぶー!』




その後は皆で日が暮れるまで
ゲーセンで遊び通した




『ふぁー楽しかった!
また行きたいね!!』


帰りはバス停で解散となり
家の方向が同じ(らしい)な仁王と二人



「そうじゃのぉ…
じゃが…今度行くんなら…」


『行くんなら?』



「      」


『え?今なんて?』


「……なんでもなか」



ちょっと残念そうに仁王が笑った






【今度があれば】

【二人っきりがえぇの…】



そんな二人の秘めたる想い

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