勝負!(六才)#
ツイッターに
『騎乗位な六才妄想が止まらない。六郎が余裕こいて「私の表情を〜」のセリフ言って、才蔵が悔しそうに腰振ってたらいい。六郎は表面はクールぶってるけど、頭の中はハァハァしてるんだよ!心は鼻血を流してるんだよ!大量に!』
と書いてから妄想が止まらないので書いてみた。六郎のセリフはスパイラルの七隈戦の。ですが一部付け加えた。Sっ気が増した気がする。
※六郎視点
薄暗い室内で、仰向けになりながら目の前の才蔵を見つめる。
顔を真っ赤に染めて、懸命に腰を振る姿はとても淫らだというのに美しい。濡れた瞳から時折零れ落ちる涙や、揺れる度に飛び散る汗はまるで芸術品だ。
「…っは…六郎、サン…っ!」
切なげに歪められた顔は、限界を訴えているのだろう。それに気付かないフリをして、口角を吊り上げる。
「どうしました?もう音を上げるんですか?私の表情を崩すんでしょう?」
「…っ!…そうだ、よっ、ぅあ…」
私の言葉を聞くなり、眉尻を吊り上げ、挑戦的な目で見下ろしてくる。
限界が近いくせに強がって、何とも愛らしい。私をこれ以上惚れさせてどうするつもりなんでしょうか。
搾り上げられる感覚に酔いしれ、才蔵の妖艶な姿を目で愉しむ。何もかも刺激的で、私の限界も近かった。
「も……無理ぃ、六郎さぁんっ」
「っ、才蔵…!」
ねだるように名前を呼ばれ、私の理性が吹き飛ぶ。脚を掴んで最奥を貫くと、才蔵は嬌声を上げて果てた。彼の中に欲を吐き出す。のけ反る才蔵の身体を支えるよう腰に手を回して起き上がり、天を仰ぐ喉元に噛み付く。果ててより一層敏感になっている才蔵が身をよじらせた。
「あ…もぅ、無理…って…」
「…もう一回、ね?」
才蔵の中で主張すると息も絶え絶えに反応する。繋がったままやんわり押し倒して、無理だと訴える才蔵の上に覆いかぶさった。
「だー!…また負けた…」
濃密な時間を過ごした後、俯せのまま悔しそうに呟く才蔵の頭を撫でると、じとりと睨まれる。
「六郎サン、いっつも涼しげな顔でさぁ…どーしたらその余裕を崩せるかなー」
伸びた手が私の頬を抓る。と言っても痛くなどない。擽ったいくらいだ。その手を取り、指先に唇を落とすと才蔵は顔を真っ赤にして手を引っ込める。
「だ、だから、そういう…」
「余裕など、いつもありませんよ」
「わ」
抱き寄せるて腕の中に閉じ込める。耳元に唇を寄せて、続きの言葉を紡いだ。
「いつも伊佐那海や鎌之介、他の誰かと一緒にいる姿を見る度に嫉妬してます」
「え、あ…」
「顔には出しませんが」
「だから、その顔を崩したいんだって」
ムッとした顔で睨んでくる。迫力なんかなくて、寧ろ子猫が威嚇しているような可愛らしいもので、思わず笑みが漏れた。
「では、頑張って私の表情を崩してくださいね」
床の上で。
そう付け加えたら、真っ赤な顔を隠すように突っ伏してしまった。
■才蔵が照れ死んだ!
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