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残念な六郎さん.3(六→才)
※残念な六郎
※ノーフン六郎
※六郎視点









頭上には縄で縛られた手首。仰向けに倒れた私の上に跨がるのは才蔵。現状が理解出来なくて、疑問符を浮かべてばかりの自分に、才蔵は妖艶な笑みを浮かべて見下ろしてきた。その様に鼓動が跳ねる。どうしたって身体の中心に熱が集中した。

「さい、ぞう…?」
「いつも六郎サンに主導権握られてっからさ」

後ろに下がり、上体を屈める。私の袴に手を伸ばし、金具を外してずり下ろす。硬くなった私のモノが晒される。それに才蔵が手を伸ばし、顔を近付けた。

「っ!?ちょ、待…っ」

手で刺激しながら口を開け、くわえ込む。まさか才蔵にこんなことをされるとは思わなかったので、頭の中が真っ白になる。しかし与えられる快楽には抗えなくてされるがままだ。才蔵によって熱が高められ、限界が近くなる。

「く…才蔵っ、出るから…離し」

自分の欲望が放たれる前に解放してほしかったのだが、生憎間に合わず、才蔵の顔に掛かってしまう。白濁で彼の顔が汚れる。才蔵はそれを指で拭い取り、私に見せつけるように舐めた。
なんて妖艶で卑猥だろうか。
触れたい。今すぐ抱きしめて、その躯を余すことなくしゃぶりつくして、啼かせて一つになりたい。
だが、拘束された手首では叶わない。もどかしさに苛立つ私の腹に、才蔵は手を置いて跨がった。夜着の帯を解き、白い肌が露わになる。反り立つ私のモノに、才蔵の柔らかな尻が触れた。

「慣らさないと、きついからな…」

私の先走りを掬い取って、才蔵は自分のナカを解し始める。時折、イイところを掠めたのか、短く喘いで恍惚とした表情を浮かべる。
目の前で才蔵の痴態を見せつけられ、興奮しない訳がない。手首を拘束する縄が、ギシッと音を立てた。私はまだ慣らしている才蔵に懇願する。

「才蔵…堪忍してください…早く…」
「ダメ」

強い否定の言葉を放ち、私に覆いかぶさる。耳の裏から首筋、鎖骨へとちゅっと音を立てて口付ける。嬉しいけれどもどかしくて堪らない。

「才蔵…っ」
「今日は、主導権は俺にあるからな」

ニンマリと笑う才蔵は、正しくいじめっ子の顔で。私は半泣きでもう一度懇願したのだった。








「って展開にしたいので若、どうしたらいいか知恵をください」
「…なぁ、六郎。ワシ、真面目に仕事しようと思うんだけど」
「そんなモンよりこっちが優先です!最優先事項です!!」
「えぇー…」


■六郎さんry
才蔵による襲い受け?がお好みの六郎。
幸村様はもう関わりたくなくて、仕事に逃げるようになったよ!

12/04/05

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