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短編
俺の誕生日【おお振り/水谷*ほのぼの?】
1月4日。


今日は俺、水谷文貴の誕生日である。





登校中。

誕生日のせいか頭の中はいろんなことが巡り巡っている。









野球部の皆からおめでとうとか言われたりするかな?




《水谷誕生日おめでとー!!》









うわー…なんか想像したらニヤけてきた…!!










でも一番おめでとうって言ってもらいたいのはさくらかな…。



いつも心に突き刺さるようなこと色々言われたりからかわれたりとかするけどそれでも一応好きなわけだし。




おめでとうって言ってほしいなー……






なんて思っていたら教室に到着。






教室に入ると篠岡が

「水谷君誕生日おめでとう!」

って言ってくれた。



「ありがとー!」

って返事して。







やっぱ誕生日っていいなぁ…!!!







なんて喜んでたらさくらが来た。



「さくらちゃんおはよう!」
『千代おはよー。水谷もおはよー。』
「お、おはよ!」

『…水谷何ニヤついてんの?』
「えっ!?」
「さくらちゃん、水谷君誕生日なんだよ!」
『そうなの?水谷おめでとー』
「えっ、あ、ありがとー!」
『あ、プレゼントあるよ』
「え?」




プレゼント?



でもさくら今日が俺の誕生日ってさっき知ったよね?







…ハッ

もしや知らないふりしてホントは知ってたとか…!!!






『はい』
「ありが……何これ」








俺の手には《米5s》と書かれた袋があった。




『米』
「米?」
『うん。お婆ちゃんから送られてきた。お婆ちゃんお米作ってるから』
「…へぇー。ありがとー」






あ、そういうこと…。


やっぱそうですよね。やっぱ俺の誕生日知らなかったよね…。






『まあ元々水谷にあげようと思ってたんだけどね』
「俺に!?」
『だって水谷は米谷だから米あげたら喜ぶかなーって思って』
「えぇっ!?ちょ、酷い!」
『うるさい』
「だってさくらが米谷とか言うから…!!」
『だから……あ。』






俺と喋りながら鞄の中をごそごそ探ってたさくらが何かを見つけたような声を出す。



「何?」


『はいこれもあげる』





そう言って俺の手に置かれたのは一粒のアメ。




「アメ?」
『米だけじゃ可哀想だからそれもあげる』







誕生日プレゼントって呼ぶにはちょっと物足りないかもしれないけど、すごい嬉しい…!!







「ありがとー!!!」
『ちょ、水谷うるさい!』
「あははっ!二人とも仲良いねー♪」





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