短編
恋の蕾【おお振り/榛名*甘?】
「お前俺の事好きだろ?彼女にしてやるよ」
『……は?…ちょっと待って…はい?』
コイツ何言ってんの…?ついに頭壊れたか←
「お前俺の事好きだろ?だから彼女にしてやるって言ってんだよ」
『いやいやいやおかしくない?誰がいつアンタの事好きって言いました!?』
「知らねー」
『いやそれこっちのセリフなんだけど!』
「うっせーな!!とにかくお前は俺の彼女だからな」
『おい、バカ。勝手に決められても困るんだけど?』
「お前に拒否権はねぇからな」
『ふざけんな。…てかそもそもアンタは私の事好きなの?』
「は?」
『いや、“は?”って言われてもね…別に私じゃなくてもいい──』
言葉が途切れる。
───唇が塞がれた。
『っ!?///』
何をしているのか分かった瞬間、顔が熱くなるのが分かった。
繋がった唇は、数秒後離された。
『ななななな何すんのよっ!?///』
「俺、好きなやつにしかこういうことしねーけど」
『っ!!///』
顔が赤い。胸が苦しい。
…あぁ、どうやら私は彼のことを好きになってしまったようだ。
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