オリジナル 変化の兆し(6) 確かにそうだが、ここで頷くと仮面の意味が無くなるので、肯定はしない。 ・・・否定もしないけど。 「良い子だと良いわね。」 とりあえず、僕達に害がなければそれで良いや。 「そうだな。」 契の一言で転校生の話題は終わり、担任の教員が来るまで3人で話をした。 僕は自分の席で、蛍菜は僕の机の前で、 契は僕の隣の男子生徒の席を乗っ取って・・・。 一時間目は英語だった。 僕は、英語に限らず言語に強かったので、予習はしてこない。 両親が大の旅行好きで、暇を作っては旅行に連れていかれる内に、いろんな国の言葉を覚えた。 それにしても、あの2人はかなり大きな会社をそれぞれ設立していて、忙しいのにどうやって暇を作るのだろうね。 この間も、書類が溜まったとか言って僕に手伝わせたのに。 まぁ、いいか。 今は授業聞かなきゃね。 あっ、教員がスペルミスしてるし。 英語の教員がそれで良いのかな。 面倒臭いから僕は言わないけど。 契の方を見ると、気が付いてるらしく、笑ってる。 気が付いてない人が見たら、変人だね。 蛍菜は・・・寝てる。 まぁ、予想はしてたけど。 そんな調子で、適当に授業を聞き流しながら、英語の授業は終わった。 [前へ][次へ] |