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Let's make time,shall we?@



PM1:00

とある日の穏やかな昼下がり。
オープンテラスのこじんまりとした一軒のカフェ。



一人は甘いミルクティーを、

もう一人はブラックコーヒーを片手に向かい合ってお茶をしている。



端から見れば仲むつまじい光景。


しかし当人達、特に向かって左の白髪の小柄な少女の方は、今のこの状況に、全く納得がいかないよう…。






「なんで僕があなたとランチなんか…」


「おいおい、あんだけ食べておいてそれはねぇだろ?
おごりなんだしいーじゃん」


文句を言う彼女を慰めるのは、向かって右に座るすらっと背の高い、黒髪の青年。


どうやら彼から食事に誘ったようだ。



「………」



それでも少女は納得がいかない。
それもそのはず。

自分はエクソシストで相手はノア。

今彼は"普通の人間"の姿だが、その正体を知っている彼女にしてみれば油断は禁物。

案の定ばったり会った時、戦闘態勢に入ってしまった。



そしたら、彼は予想外の事を口にしてきたのだ。



「今は"白"だから何もしないよ。それより腹減ってない?一緒に飯でもどう?」


と。


勿論一度は断ったが、
しつこく誘ってくるものだから、結局食欲に負けてしまい、今に至ると言うわけで…

そんな食い意地の張った自分自身を恨めしく思いながら、少女は紅茶の最後の一口を飲み干す。



「おごって頂いてどうもありがとうございました。
この借りはいつか必ず。では失礼します」



そして彼女は長居は無用と早口でお礼を述べると早々に席を立とうとした。


が、それはかなわなかった。

なぜなら目の前に座る彼が彼女の腕を掴んでいたから。



「何のつもりですか?」


「この後時間ある?」


「はぁ?」



食事だけで終わると思っていた彼女は、彼の問いかけに呆れた声を出す。


「あなたに付き合う時間なんてありま…
「うん暇だよね。そうだよね。
じゃあこれからデートでもしようぜ?」


「ちょ、人の話を聞けー!!」


断ろうとする彼女の言葉をあからさまに無視して、彼は手早く食事代を払うとその手を掴んだまますたすたと歩き出した。
少女は半ば引きずられる体制で、その手をふりほどこうとするが、女の自分とは違い、大人の男の人な彼の手は、力がありびくともしない。


「っいい加減にして…」


彼女は仕方なくイノセンスを発動しよう身構えたが、彼はまたそれを阻止する言葉を放つ。


「さっきの食事代、」


「え…」


「借り、返してくれんだろ?」


「あ、それは、はい…」


「じゃあそれ今返して。俺に少し付き合ってくれたら全部チャラにしてやるから」



"だから今からデートしよう?"

と、後ろを振り向きウィンクしてくる彼。
その言動に一瞬呆気にとられる少女。


しかし、次の瞬間


「て、えぇーー!??」


と後悔の叫び声を上げるのだった。






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あきゅろす。
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