hit小説
consumption.(師←アレ)
「師匠……!」
朝目覚めて
窓の方からザァーという滴が落ちる音
カーテンをのけて、窓を少しだけ開ける
外は雨だった
あなたが好きだった雨の匂い
それに混じってあの煙草の匂いが
してくるような気がした
「…ティム…師匠はどこに行っちゃったんだろうね…」
そう、自分の膝あたりで寝ているティムの体をそっとなで、ぽつりと呟いた。
何度となく見てはうなされた借金とりに追われる夢の中で、決まって最後に現れる悪魔のようなあの人の顔と笑い声…
あの日からぷっつりと見ることはなくなってしまった。
変わりに見るのは、リアルすぎるあの部屋に残った血溜まりと
何も語らず去っていく師の後ろ姿。
何度呼んでも答えてくれない
振り返ってもくれない
…ねぇ?師匠
どこへ行ってしまったんですか?
ティムにまで言っていかないなんて、酷いじゃないですか。
ティムがかわいそうじゃないですか。
ねぇ、師匠…
あなたが帰ってきたら、
思いっきり泣いてもいいですか?
ティムと一緒に
ね、師匠
end**
17巻見て、
またまた突発的に書いたもの。
アレンもあれなんだけど、ティムが!ティムにやられました(笑)
師匠が帰ってきたら、二人で思いっきり抱きついて大泣きすればいいよと思います。
[*前へ][次へ#]
無料HPエムペ!