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入江正一





現在、物凄く長い廊下を白蘭と歩いている。


目の前の白蘭は、マシュマロで遊んでいた。



どうやら正チャンの所に行くらしく、


付いて来て、としか言われていない。



(まぁ、正チャンに会えるからいっか)



そう思いながらも、しっかりと白蘭の跡に付いて行く。



それにしても、このスカートは短すぎる。



(これは一種の嫌がらせなのだろうか)



「ん?違うよ?唯、似合うかなぁって思っただけだよ」


『人の心読むの辞めて下さい。

 というか自分こんなの似合わないんですけど?』


「えー似合ってると思うんだけどなぁー」



決めた。無視しよう。

この人に何言っても無駄だ。




「着いたよ」



扉の前で足を止める。

如何やら此処にアノ入江正一がいるらしい。


そう

(僕のmyスイートハニーの正チャンが!)



「正チャンは僕のだからね?」

『はい!そうですね、貴方の物ですものね!!』



何かと黒いオーラを醸し出す白蘭。


というか、僕のもの?…



(これはもしかして白正?!)


『ったぁ!』

「勝手にカップルにしないでね〜?」

『は、はぁ〜い…』


このまま続けてたら確実に…


(殺される!!)


「何か失礼なこと考えてるけど、取りあえず入るよ」

『イ、イエッサー!』



そして声も掛けずに中に入っていった。



「正チャーーーーーン!!!起きてるぅううう??」

「・・・起きてますよ。白蘭さん」



そう言って壮大な溜息を吐いている正一。

何故か可哀想に思えてきた。



すると此方に気が付いたのだろうか、メチャクチャ驚いた顔で見てきた。



「隠し子ですか白蘭さん。」



彼から出た言葉は“?”が付いていなかった。

ちょっと待て?これが父親だったらやっていけない。



「そうそう。
 この子紹介しようと思って。

 ほら、来て?」

『あ、OKOK』


軽く返事をして、白蘭の前に出た。



『初めまして、入江正一。』

「あ、は、初めまして。」


戸惑う正一に構わず、そのまま続ける。



『私の名前は
苗字 名前。
これから、白蘭の護衛を勤めさせて頂く予定です。』

「え?」

「本当だよ?」


行き成りの事に頭が付いて行けない入江に事実だと伝える白蘭。


『・・・戦闘経験は有りませんが、頑張って勤めるので宜しく。』

「え、あ、はい。」



上司にタメ口はどうだろうかと思いながら、正チャンだからいっか、と自己完結した。



「という事だから、用意しといてね?」

「あ、はい」




用意する物って何だろうと思いながらも話は一端、幕を閉じた。







(というか、正チャンさっきから同じ言葉しか言って無いじゃん。)














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