制服
なんだろう、
(また波乱の予感が・・・)
朝起きたら、白蘭が横に居て凄く焦った。
いや、何で居んの?みたいな。
まぁ思いっきり殴ったけどね。
(物凄い、スッキリした!)
『いやぁ、良いストレス発散だったよ』
「うん、本気だったもんね。目が。」
(あれは獲物を狩る獣だよ)
『あ、今日用事あるからさ。部屋でマシマロとでも戯れておいて。』
「え?!スルーした上に扱い酷っ!
って名前チャンは僕の護衛でしょ?僕から離れたら意味なくなっちゃうよね。」
『大丈ー夫。そのへんは・・・まぁ、ね』
「なんで有耶無耶にす『じゃ』ちょ、待ってぇぇぇええ」
何か後ろで言ってるけど気にしない。
今日こそは絶対にやる!って決めてたし。
(ってか、一々白蘭に許可取るのめんどくさいし)
第一、今回は絶対に許可されない。
急いで正チャンの所へ行かなければ・・・!
走ってから10分くらいで正チャンの部屋に着いた。
かなり遠すぎ。いや広すぎだ。
(危うく迷子になりかけた。)
まぁ、ブラックスペルの君に道聞いたけどね。
可愛かったな、オドオドしてて・・・ぐへへ。
「名前さん、人の部屋の前で変な笑いしないで下さい。」
『おっと、いけねっ!』
ありがとうっ!正チャン。
現実に戻してくれて。
(あ、涎が・・・)
「もう遅いと思うんですが・・・」
『気にしちゃ駄目だよ。』
「はぁ、それで何か用事があって来たんですよね?取り敢えず部屋に入ってください。」
『お邪魔しまーす』
・・・・うおぉぉおおいい゛
やべ、鮫君になりかけちゃったじゃん。
いや、でも仕方ないと思うんだ。
(な、なんじゃこりゃぁあああ)
「ちょっと散らかってるけど・・・まぁ適当に腰掛けて」
『ちょっとじゃない、ちょっとじゃ。何この書類の山!』
「・・・白蘭さんのお陰で溜まった書類たちです。」
『・・・何か、ごめん』
取り敢えず謝っとく。
そりゃお腹も痛くなるよ。
いや、
(何か本当にごめん。)
「・・・用事って何ですか?まさか・・・またあの人が何か・・・」
『いやいやいや。違うよ』
ちょ、メチャクチャ疲れた顔してんじゃん。
軽くトラウマになっちゃってるよ?!
(後で白蘭を殴っとかないとね)
『安心して!私が始末しておくから!』
「笑顔で言っちゃいけないと思うんですけど?!」
『良いんだよ。私だから。』
「えぇ?!(そんな無茶な!)」
まぁ、正チャンが何を言おうと決行するけどね。
(日頃の恨みを・・・)
「・・・(何かドス黒いモノを感じる;;)・・・あの、用事って」
『そうだった!
いやぁ、実はというとこの服短いんだよね。スカートが。
だから新しい服を作って貰おうかと思いましてね。』
「はぁ、」
『デザインは決まってるんだけどね?あ、コレ。』
「・・・上手すぎでしょう。」
『そうかな?えっと今すぐ、って出来る??』
「っ!・・・頼んできます。」
『ありがとうっ!』
正チャンが部屋を出て行くから必然的に私も部屋を出る。
今度、書類手伝おうかな・・・。
あれは、かなり酷すぎる。
(やっぱ、一発じゃすまさねぇ)
「じゃあ、これで。なるべく急ぎます。」
『うん!また後でねー!』
さて、そろそろ白蘭のところ戻らないと五月蝿いからなぁ。
(制服、楽しみだ!)
部下を安心させられない上司に残された道は唯一つ。
そう。
殴られることだね。
(おかえり!名前チャン。)
(ただいま。ってことで取り敢えず、)
(グハッ)
(一発殴っとこ)
おまk
(正一の心情)
不覚にもやられてしまった・・・!
上目遣いで頼まれたら普通は断れない・・・!!
あの子は分かってやっているのだろうか・・・
(いや、きっと分かってないな。)
分かれた後の正チャン。
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