おやすみ、
頼むからさ、
(人の話を聞いてください。)
「名前チャン、もう寝る時間だね。」
『はぁ』
「じゃあ、早速・・・vV」
『語尾うざいからね?キモイからね?』
「・・・デレた名前チャン、カムバァァァック!!」
『黙れ。』
「ぐはっ」
ちょっと苛ついたから鳩尾に肘鉄喰らわせたやった。
(あ、何かちょっとスッキリ)
私は決して悪くない、そうアイツが悪いんだ。
「名前チャン、悪役は皆そういうよ。」
『・・・復活しやがった』
「そんな嫌そうな顔しないで?!
これから一緒に寝るんだからvV」
『は?・・・・ハァァアアア?!』
待て待て待て待て、
何て言った?
一緒に寝るんだから?
『ざっっっけんなよ?!この糞禿げえええええ!!!』
「?!言葉遣いが悪いよ!僕そんな子に育てた覚えない!!?っていうか禿げて無い、禿げてない!フッサフサだからね!」
『お前に育てられた覚えないし』
「僕、フッサフサに突っ込んで欲しかったんだけど。」
知るか。
ってか寝るって何。
本題そこだよね?
え?嫌だよ。
白蘭と一緒とか本気、無理。
(本気と書いてマジと読む!)
「だってベット一つだし。」
『何故もう一つ追加しなかった!お前、ボスだろ?!金有るじゃねーか!』
「えーだって一緒に寝たかったんだもんvV」
『・・・・・』
「えっ?!突っ込んでくれないの?!待ってたのに!」
もう駄目だ。
コイツ、頭が可笑しい。
正チャン、
(やっぱ私には無理です。)
「はぁ、僕ソファーで寝るから名前チャンはベットで寝てね」
『え?』
「ほら、早く」
さっきと全く態度違うし。
一緒に寝るー!って言ってたのに・・・
(怖っ!)
「失礼な。僕だって紳士的な所あるんだよ?イタリアの男だからね」
『心読むのやめろ。紳士だったら読むなよ、エセイタリアン』
「普通ときめくよ?!今の台詞!しかもエセじゃないし!本当にイタリアンだしー!!!」
『じゃ、私寝るから。勝手に入ってきたら殺すし。』
・・・・何でしゅんとするの?
え?スルーしたから??
そんなもん知るか。
・・・・・・って視線が痛いな、おい。
『・・・だぁぁぁああ!!何なんだ!お前ぇえ!!』
「・・・・・何でもないし」
・・・うざっ!
真面目にうざいよ?!
決めた。無視しよ。無視。
心の中で自分に言い聞かせながら、ベットの方へと足を動かした。
うん。
(何時まで私を見るの?!)
あ、視線が無くなった。
(・・・眠いし、さっさと寝よ)
布団を掛け、目を瞑った。
(どうか、何事もありませんように)
そう心の中で呟いて。
シンとする部屋。
『スー・・・』
彼女はもう寝た。
ふっふっふ名前チャン、この僕が大人しく引き下がるとでも?
答えはNO!あるわけが無いよvV
しかし、
(寝顔めちゃくちゃ可愛いんですけど!何この子!何この子?!天使、天使が光臨されなさったァァァアア)←
コホン。
でも、僕の計画では
僕のしゅんとした顔見て、うっ、てなって名前チャンがデレて、一緒に寝る予定だったのに。
まぁ、これから潜るから良いんだけどねvV
え?潜るって?名前チャンのベットにだよ!
起きないように、そっと入る。
『んっ・・・』
「??!!・・・起きたかと思った・・・ってか声エロい。」
・・・潜り込み成功!
途中、何か襲いたくなったけど。
色々と危なかったけど!
それにしても、
(暖かいなぁ。)
ふふふふふ。
明日、名前チャンが起きた時の反応楽しみだなぁ
(まぁ、怒鳴って殴られそうだけど。)
そう思いながら、そっと彼女の額にキスを落とした。
「おやすみ、名前チャン」
そして優しく、優しく彼女を抱きしめた。
(心が、暖かい。)
唯の悪戯心。
でも、この温もりは確か。
ほら、こんなにも心が暖かい。
(・・・何で朝起きたら人の横に居て、しかも抱きしめてんだよ!)
(寂しかったんだもん。寒いし。)
(・・・問・答・無・用)
(グハッ)
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