朝ごはん、時々正チャン
『おいひー!』
「口に入れたまま喋らないでね、」
『だって美味しいんだから仕方が無い。』
「当初の時と性格変わってない?」
『これが本当の私さ。』
そう言いって、目の前にあるサラダを取り口に入れる。
あ、やばい。うまっ!
うん、美味すぎる。
あ、あれ美味しそう。
「はい。」
『さんきゅー、白蘭!』
私の視線がデザートの所にあったのを気付いたのか白蘭が取ってくれた。
(うん、使える)←
「何を思ってるか知らないけど、あんなに目をキラキラさせてたら普通は気付くでしょ。」
『うん。心読むな。』
「酷いな、僕と名前チャンの仲じゃないか」
『そんな関係になった覚えは無いんですけど。』
さらっと流し目して格好つける白蘭。
一体コレで何人の女が落ちたのだろうか。
まぁ、私はそれ位で落ちるほど軽い女じゃないし?
あ、でも、
(雲雀さんだったり、骸とかだったら一発かな)
「・・・名前チャン、にやけ過ぎ。そんなに僕がカッコ良かった?」
『黙れ変態。正チャンが困ってるじゃん。』
何とも言えない、が非常に居づらそう。
(どんまい!)
もう一個ショートケーキを食べながら心の中で正チャンに言っといた。
まぁ聞こえないだろうけど。
正チャンから白蘭に視線を移せば、ジーっとこっちを見ていた。
『何?』
「いや、美味しそうに食べるなーって思ってさ。」
「・・・僕も思ってました。」
『そう?普通じゃん?』
良く友達にも言われてたような・・・、
というか、なぜ顔を赤くするよ正チャン。
白蘭のかっこよさにか?
『何で顔赤いの?
ま、良いや。ご馳走さま。』
「(鈍いなぁ)じゃあ、
少ししたらトレーニングルームで戦闘練習ね。」
『わかった』
「じゃあ、
トレーニングルームの調整してきますね。」
「うん。よろしく」
そういって正一は食堂を出て行った。
あ、なんか少し寂しいかも。
「じゃあ、僕らは此処で休憩しとこっか」
『ん。』
一方、正一は・・・
「可愛かった・・・」
(初めは変わった子だな、って思ってたけど)
まさか、
「可愛いなんて・・・」
「入江様?」
「っ!なんでもないよ、」
(可愛いなんて、簡単に言えるはずが無い。)
こんな日が続くのも悪くない。
(あ、でもこれ以上悪化しないで欲しいかも)
そんな、正一
(あとでお灸添えなきゃ)
(白蘭?)
(なんでもないよ♪)
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