ザンスクXSnovel
lovetoo squalo
ゆりかご事件によって凍らされたお前。
凍らされる前日に俺の耳元に囁かれた甘い言葉。
優しく落とされるKiss。
お前の氷が溶けるまで俺は待ちきれない。
早く帰って来いよザンザス…。
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イタリアにある裏社会専門学校。
ここはマフィアになるための場所。
ここにはボンゴレやキャバッローネなどの有名強豪ファミリーの後継者候補も在籍している。
この物語はそんな場所で繰り広げられるlovestory
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「よぉ!スクアーロ」
綺麗な金髪の少年が銀髪の少年に話しかける。
おそらくスクアーロという少年だろう。
「ゔぉ゙ぉ゙い゙なんだよ。デイーノ。」
「お前なにしてんだ?こんな所で」
「ザンザスの野郎がここで待ってろって言ってたんだよ!」
「ふーん。ザンザスがねぇ。なぁ俺も一緒にいて良いか?」
「良いんじゃねーか?」
ここの所ずっと3人で遊んでいたためスクアーロは拒否をしたりしなかった。
「…ゔぉ゙い゙。デイーノ…あれザンザスだよ…な?」
「あ゙…あぁ。」
何故か固まっている2人。
2人の目線を辿ってみると敵対マフィアの息子達を情け無用で殴っているザンザスがいた。
まぁ、同盟にも入っていなく敵対もしていた。
恐らく相手がザンザスを怒らせたのだろう。
「止めるか?絶対怪我するけどな」
「ほっとけ。怪我損だ」
「そーするか。あっ…やべ」
「ゔぉ゙ぉ゙ぃ゛どしたんだ?」
「ロマーリオが今日は早く帰って来いって言ってたんだ。だからもう迎えに来ると思う。」
そう言って走っていった。
「すまねースクアーロ!先帰るな!」
「ゔぉ゙ぃ゛?転ぶなよぉ゙。」
「おう!じゃーな」
珍しく転ばなかったディーノを見送り仕方なくザンザスの所にむかう。
「う゛ぉ゙ぉ゙ぃ゛ザンザス!」
やはりもう片付いていた所を見ると流石だなと思う。
「んだよ。ドカス…。」
頭を掻きながらスクアーロに言う
「また派手にやったなぁ。お前の親父がうるせぇぞー。」
「るせえ…敵対マフィアの息子なら問題ねーだろ」
まだこの頃は暴力をスクアーロに対してふるわなかったザンザスはスクアーロに口で返事する。
「んなこと言ったっていのクズの親がうるせーだろ…」
「チッこうなったら」
にやりとザンザスが笑う。
「おい?」
この次にはザンザスはらしくない言葉を漏らす。
「親父にいっちょ仕掛けるか」
当然スクアーロの顔は強張る。
「お前っ!!」
そんなスクアーロにいたずらっ子のような笑みを浮かべたザンザスがまたらしくないことを言う。
「ただのいたずらだ。楽しそうだろ?」
ただのいたずらと言うことやザンザスのいたずらっ子のような笑みにスクアーロも
「だなぁ。よし俺もやる。」
と同じように笑みを浮かべる。
「んで、どういうのだ?」
にやりと笑ったザンザスの言葉にスクアーロの顔は真っ赤になり、その提案は却下された。
゛俺達が親父の前でイチャつくんだよ。゛
゛はぁ!?かっ//勘違いされるぞぉ゛///゛
゛いいんだよ。゛
゛よくねー!!゛
゛それが狙いだ゛
゛ドヤ顔すんな///゛
実はスクアーロがこれは告白だったと知るのはもう少し後のお話。
「でどうするんだ?」
「あの親父の椅子と机にケチャップをぶちまけて俺らにもケチャップをつけてあそこに倒れたふりをするんだよ」
「お前本当にザンザスかぁ?」
「だったらなんだ?」
スクアーロはザンザスの普段と違う行動に戸惑いながらも
こいつが楽しそうに笑うなら良いということで了承した。
「んじゃ、ケチャップ買っていくぞ。」
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ザンザスは9代目の息子とその友達で
普段から頻繁に出入りしていたはスクアーロすんなりと9代目の部屋にはいれた。
予定通りにしてわざと鉄の錆びた匂いをだし、倒れるふりをする。
9代目の声が聞こえたら二発銃をから打ちする。
結局すぐバレてしまい、こっぴどく叱られたザンザスとスクアーロは9代目の部屋のケチャップの所を片付けるという、想像よりはるかに軽い刑になった。
心なしか9代目の目は笑っていた。
9代目からすれば毎日のように敵対マフィアの息子達と殴り合いをしているのに今ザンザスがやっていることはケチャップなどを使い倒れるふり。
9代目は普段見せない息子の行動が愛おしかったのだろう。
ただ本当にそんな事があったと思い信じた者がいたらボンゴレ内は混乱してしまう。
なので怒らない訳にはいかなかったのだ。
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「あ゛ーやっと終わった。」
「ふんっ」
疲れたというスクアーロと少し拗ねたザンザス。
「お疲れ様」
とても穏やかで聞いていて気持ちいい声。
9代目は穏やかな笑顔で2人に労いの言葉をかけた。
「ああ…悪かったな。」
案外素直に謝るスクアーロと
「ちっ」
と舌打ちするザンザス。
「そろそろ夕食の時間だ。夕食を食べに行ってきなさい。ザンザス、スクアーロ」
「分かった。」
これまた素直なスクアーロと無言のザンザス。
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夕食も終わりザンザスの部屋にいる2人。
そこでザンザスは意外な言葉を発した。
「おいスクアーロ。」
「んだよ。」
いたずら失敗のことか?
くらいに思っていたスクアーロには次の言葉はかなり衝撃的だった。
今でいう鮫衝撃みたいな。
「好きだ。伝えるのは二回目だがな。」
「あ゛あ゛あ゛///////からかうなっ///」
そう言ったがザンザスの目はいつになく真剣だった。
「どう゛い゛う゛ことだぁ゛?/////」
顔を林檎のように真っ赤させてザンザスに聞く。
「そのままだ。一回目はイチャつくふり。っていうのに隠して。」
「っ〜…////」
「答えはどうなんだ?俺は待つ気はさらさらねえ」
「好きだばか/////」
スクアーロがザンザスに気持ちを伝えると
満足げな顔をしてスクアーロを抱きしめる。
自然と重なる互いの唇。
柔らかくて触れるとほんのり暖かくて。
抱きしめる腕に力が入る。
耳元で、ザンザスは言った。
「俺にもしどんな事があっても俺を信じていろ。俺はスクアーロ、お前の事を愛してる。
どんな事があっても必ず迎えに行くから。
覚悟してろよ。」
そう言ってまた唇が重なり合う。
この次の日。
ゆりかご事件が起きてザンザスは凍らされた。
ザンザスの氷が溶けるまであと二年。
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「うぐっひっひく……ザっ…ザス…」
いつの間にか昔のことを思い出して泣いていた。
早く迎えに来て。
抱きしめて。
触れて。
゛好きだと囁いて…゛
fin
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