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山獄novel
間接kiss
今日は休日。
俺は隼人の家に来ていた。

「うっげぇ!」

隼人が顔をしかめて涙を浮かべる。 

「どうしたんだ?隼人。」

ことっという音とともに珍しいパッケージのジュース。

「わさび抹茶?」

俺が隼人に聞くと素直に頷く。

「じゅっ十代目が興味を持たれていたから。
 毒味に…」

涙浮かべるまでしてするのか?
はぁ…、本当にツナの事したってるのな。
妬ける。

「なぁ一口飲んでいいか?」

隼人は少し怪訝な顔をする。

「なぁ武…それすっげえまずいぞ、まじで。」

「ははっまっなんとかなるだろ。」


そう言ってジュースを手に取る。
そういえばこれって間接キスだよな?
まぁ…キスはしてるし…
とりあえずストローを加える。
匂いが…キツいぞ…

「嫌ならやめとけ…」

って隼人は心配そうに言う。
言葉は素っ気なくても心遣いが嬉しい。
勢いでごくごく飲んでしまった…。

口に広がるわさびのキツい匂いと抹茶の匂い。
こりゃ…マズい。

「…わさびがーっと食って抹茶で流そうとして混ざったような味だな。」

「マズいだろ…」

「んーマズいけど、隼人と間接キス出来たからいいのな」

「はっ?」

隼人は一瞬何を言われたのか分からなそうな表情を浮かべたからもう一度言い直す。

「隼人と間接キス出来たから逆に良いかな?って。まぁ、俺は直接したいけどな」

やっと言葉を理解した隼人は顔を赤らめる。

「っ〜////馬鹿武!///」

だけどしっかり俺の服の裾をぎゅーっと握ってる。 
だから隼人を抱き寄せる。

「隼人可愛い…」

わざと低い声を耳元で出す。

「たっ//武やめ///」

顔を耳まで赤らめながら抵抗するけど…
逆にそんなことされたら無理なもんがある。

「やーだ…もーちょいこのまま。」

「ったく///しょうがねーな//」

そう言いながらも俺の胸に体を預ける隼人。
やっぱり可愛い…

「隼人。」

「ん?//」

やばい…色々と。
とりあえず抱きしめたまま隼人と向き合う。 
頬をほのかに赤らめる隼人。

「俺さ間接キスじゃ我慢できない。」

「んなっ///」

さっきよりも顔を赤らめる隼人。

「なーんてな?」

そういってクスリと笑う。

「へっ…?驚かすなばーか…///」

ってきり、キスしてもらえると思っていた隼人は少し寂しそうに顔を俺の胸にうずめる。
んー…それは可愛いけど…

焦らすのも嫌いじゃない。

「はーやと♪」

名前を呼ぶと上目づかいで俺を見る。
可愛いのな

「なんだよ…//」

上目づかいのままの隼人のおでこにそっと
唇で触れる。

「んなぁっ////たっ武?///」

顔を真っ赤にしながら俺の名前を呼ぶ。  

「んー?」 

「んー?じゃねぇ///何すんだっ!!////」

耳まで真っ赤にした隼人が叫ぶように言う。

「でこちゅー♪」
 
余裕を見せて隼人に笑いかけると

「武のばかっ//」

そう言って俺に抱きつく。

いつもよりも甘い空間。

そんな甘い空間の中隼人に顔を上げさせて…

甘くてとろけるようなキスをしはた。

****************

「なぁ隼人」

キスのあとに隼人の名前を呼ぶ。  

「んだよぉ…////」

隼人は顔を可愛く赤らめながら返事をする。

そんな隼人が可愛くて…

隼人の耳元で

「いつもより素直でどうしたんだ?」

ってわざと聴く。 

「るせぇ…///」

隼人が素直なのはただたんに気分。
それを知っててわざと囁く。

「素直な隼人は何時にも増して可愛いけどなぁ…まぁ…どんな隼人も可愛いけど…」

「ばぁか…///」

隼人…
間接キスなんかよりも甘くてとろけるキスも
空間もお前が欲しいならいつでもいくらでもやるから…
ずっと一緒にいような…

愛してる

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