会えた!
-----リョーマ視点-----
花子に会えないまま1ヶ月過ぎた。
俺はずっと花子のことばかり考えてる。
「(会いたい…)」
会えない間に想いが強くなるっていうのは本当だと思った。
今日またスポーツショップに寄ろうと思う。
花子はこの近くに住んでるのかな。
なんで連絡先聞いておかなかったんだろ。
前会ったときには、緊張しててそんな勇気出せなかったのかも。
「いらっしゃいませー」
いつものお店の人が挨拶をする。
「…あ、あの…リョーマさん!」
この声…!
振り向くと、花子の姿があった。
「花子!」
やっと会えた。
今日は平日だから、お互い制服姿だ。
「花子って、氷帝なんだ」
「はい。リョーマさんは青学ですか?」
「うん。とりあえず、どっか行く?」
----------
花子が行きつけだというカフェに二人で行った。
色々話しているうちに、一つ分かったことがある。
花子は、氷帝のテニス部のマネージャーだ。
それも、男子テニス部のレギュラーの。
「景吾さんは、リョーマさんのこと知らないっておっしゃってたんですけど、嘘みたいですね」
不思議そうな顔をして、首をかしげる花子。
「あのさ、連絡先教えて」
「はい!私にも教えてください!」
また嬉しそうな顔をしてくれた。
心臓がすごくどきどきする。
連絡先を交換して、また新しいことが分かった。
「あのさ…苗字の『跡部』って、部長の跡部さんと親戚?」
「従姉妹なんです」
花子があの人に似てなくて良かった。
絶対俺のものにするよ。
期待して待ってて。
[*前へ]
[戻る]
無料HPエムペ!