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酸欠デイズ
こんなに明るい夜だから・後

身体を捻り距離をとろうともがくがゼロ距離に変わりはない。
結構力一杯もがいているのにびくりともしないのが悔しい。

というか、こんなに私がうごめいているのに起きないなんて、そんな訳があるか。



「………ちょっと、いい加減になさいよ」



軽くドスを効かせて呻くと、わざとらしく、首に顔を埋めたままで

「フゥッ」

と息を吐かれ、ゆるりと野郎の手が身体を撫でた。

肌が粟立つ。

いい歳をした男がシたいことシたい気持ちは理解する、
が、
気持ちが悪いことこの上ない。居候の分際でおいたがすぎる。

他所でやれ。


いい加減にしろ、と忠告はしたのだから手加減は要らないだろう。
馬鹿野郎を軸に外へ向けていた力のベクトルを内に転換し、まあつまり身体を押し付け…アッ、顔は見えないがちょっと嬉しそうにしたのがわかる…

ばかめ、奴が力を入れて抱え直そうと力を緩めたその一瞬が勝機。
身体を奴ごと回転させマウントポジションをとり膝を奴の股間にあてがってそのまま全体重を



こんなに

だから・後



昼過ぎまで起きて来なかった。

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あきゅろす。
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