GEASS
おはようからおやすみまで
坊ちゃまスザクと執事ルル。日常的な朝の会話編。
「スザクお坊ちゃま!!いい加減起きて下さい」
「………無理。後5分」
「そう言って5分後に起きれたことがないでしょう!!」
「あー止めて。布団剥がすのだけは止めて。寒い死ぬ」
「いっそ凍死してしまえ」
「えーそーゆーこと言うふつー執事が」
「旦那様からあなたのことはしっかり躾ける様言われていますので」
「何その笑顔ちょー怖い」
「私の主人はあなたではなく、あなたのお父上です。餓鬼が」
「………オヤジ専?」
「黙れ小童」
別名「坊ちゃんは低血圧」
「あれっ!?あれっ!?」
「………………」
「………えっ、無視?」
「聞いてほしいんですか?」
「いや、一応さ。そこは何があったんですか?くらい言おうよ。人として」
「ナニガアッタンデスカ?」
「うわーめっちゃ棒読みだね。やる気が全く感じられない」
「………………」
「ごめんっ、ごめんって!!話聞いて。お願いルルーシュ様!!」
「『お願いします。ルルーシュ様』」
「お願いします。もう壮絶優しいルルーシュ様………って絶対おかしいよね、コレ。明らかに間違ってるよね、コレ」
「はて?ほら、早くなさらないと、美味しい朝食が冷めてしまいますよ」
別名「飴と鞭っておいしいな」
「そういえば、先程は何をお探しになっていたのですか?」
「あぁ、うん。制服」
「は?」
「制服見当たらなくってさ」
「スザク様……新学期によくあるトラブルNo.1なんて、そんなベタな」
「仕方ないだろー。休み中は制服着ないんだから」
「そうは申されましても……」
「いいんじゃない?今日は休んじゃえば?」
「友達いないからって」
「……あのね、聞こえてるから。なんか日に日に失礼になってない?君」
「悪口は本人に聞こえないと意味が無いんです」
「それでも執事!?」
「これでも執事です」
別名「ほら、中の人の影響が、ね」
「朝食は何がよろしいですか?」
「うーん……今日は和食の気分」
「ではただいま持って参りますので。それまでにお着替えなさって下さいね」
「あっ、やっぱ行かなきゃダメ?」
「当たり前です。学生の本分は学校に行き学ぶこと」
「はいはい。分かりましたよ……って、そんなそそくさと部屋出ていくことないんじゃない?」
「男の着替えを見る趣味はありません」
「さようで」
「もうお一人でネクタイも結べますもんね」
「そう、人を馬鹿にしたような顔するなって……恥ずかしい」
「真実です」
「ねぇ、ルルーシュ。いつかさ……僕のために毎朝味噌汁、作ってくれる?」
「………コックならいるじゃないですか」
別名「るるる天然ラプソディ」
「あーおいしかった」
「あまりゆっくりなさってると、遅刻なさいますよ?」
「うーん……それもまた一興」
「どこが。坊ちゃんが出かけなければ、部屋の掃除も何も出来ないんです」
「やばいじゃん!!ベッドの下のエロ本が!!」
「すでに3冊程押収済みです」
「そんな平然とした顔で言わないでよ、こっちが恥ずかしいじゃん」
「あんなベタな所に隠すからです」
「じゃあ、頭のいいルルーシュ君なら何処に?」
「禁則事項です」
「………待って。ツッコミどころが多すぎて分からないよ」
別名「枢木スザクの憂鬱」
「じゃあ、そろそろ行こうかな」
「はい。とっとと行って下さい」
「何処までも可愛げがないよね、君。いってらっしゃいのチューは?」
「するか馬鹿」
「あっ、今馬鹿って言った」
「言ってませんよこの馬鹿」
「なんか語尾にくっついてない?すごく不名誉な言葉が」
「幻聴です」
「そういうことにしときますよ……あっ、ルルーシュ、ちょっと目閉じて」
「は?」
「目の近くに睫毛付いてる。目の中入る前に取ってあげるね」
「はぁ、ありがとうございまッ……!!!」
「………………」
「………………」
「へへ、いってきますのちゅー」
「早く行けばかやろー」
「顔紅いよ?」
「うるさい!!黙れ!!」
別名「僕の執事を紹介します〜朝のひととき編〜」
Title by "207β"
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