REBORN
花まっさかり (獄→ツナ+ヒバ)
あ、ありえねぇよ!!
だっ、だってよ…コレだけはありえちゃいけねぇよ!!コレだけは!!
今俺の肩には10代目の頭が乗っかっている。
10代目はうたた寝をしてらっしゃるようだ。
なんて可愛らしい寝顔なんだ…ってそうじゃねぇだろ、俺ッ!!
ぽおって顔赤くしてんじゃねぇよ気持悪ィ!!
それもこれもあの野球馬鹿が
『ちょっと部活のミーティング入っちまっただけだからさ、教室で待っててくんね?すぐ戻ってくっから』
って言ったきり30分も戻らないせいだふざけんなあの馬鹿ぜってー果たすッッ!!(ノンブレス)
そうだ…10代目は毎日毎日チビ供の面倒で疲れてらっしゃるんだ。
こういう時にゆっくり心休ませるのも右腕の仕事!!
こんなにも10代目が無防備になって下さっているのも、右腕のこの俺の前だからだ!!絶対に。
…よし。少し落ち着いた。
そうだ。俺がこんなにも心臓バクバクさせていたら10代目を起こしてしまいかねない。
し、しかし10代目のお顔を見る度に…顔は火照るし、心臓の鼓動は早まるし…
10代目の唇に吸い込まれそうになる。
や、やばい。キ、キス…したい。
…だ、大丈夫だよな?今なら誰もいねぇし…
俺は恐る恐る10代目に顔を近づけていった。
すみません!10代目!
こんな獄寺隼人でもどうかお許し下さい!!
「…何をやっているの?」
廊下のドアが突然開き、呆れた顔をしながらヒバリが現れた。
俺は驚きのあまり立ち上がってしまった。
「おっ!!おまえッ!!ヒバリィィィィィィ!!??」
俺の一世一代の頑張りを無下にしやがってぇぇえぇぇ!!!
「…あれ?ヒバリさん?」
や、やばい…10代目が起きてしまった。
ここで一部始終をバラされたら、間違いなく、ジ・エンド・オブ俺…
「おはよう草食動物。貞操が奪われなくて良かったね」
「…ほぇ?」
ヒバリは俺の方を面白そうに見ながら、10代目にそう言った。
「犬はちゃんと躾けなよ。不純同姓交友は…」
「じゅ、10代目…そろそろ野球馬鹿のミーティングも終わる頃でしょうから下駄箱行きましょ!!は、はやく!!!」
俺は慌ててヒバリの言葉を遮った。
これ以上奴に好き勝手喋られてたまるか!!
「う、うん。そうだね。さようならヒバリさん」
「あぁ」
すれ違いざま、ヒバリはボソリと俺に向かって
「彼はただ目が異様に大きい男の子なだけだよ」
と言った。
なんだ?それは俺が真性って言いたいのかッ!?
「ふっざけんな!!俺をてめぇや変態パイナップルと一緒にすんじゃねぇ!!!」
あー!!もうホントにどうしたんだ!?俺!!
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