ゲーム 1 初めて出逢ったのはいつの頃だったろうか。 「張コウさーん!!!!!」 「貴方は……呉の!?」 「憶えててくれたんですね!僕、陸遜って言います」 うわ、嬉しいな。 張コウさん、僕のこと憶えててくれた。 「…では陸遜さん。貴方、魏に何か御用ですか?偵察?」 「そんなの決まってるじゃないですか!張コウさんに逢いに来たんですよ」 とびきりの笑顔を張コウさんに向ける。 呉ではアイドルで通っている僕。 笑顔には自信がある。 「私に逢いに来たなど…。私は貴方のことを何も知らないのですよ?」 「それじゃあ、これから知って下さい」 懸命に言ってみる。 そしたら張コウさん、考えに考えて。 やっと出した答えが、 「分かりました。では…お手紙から始める、ということではどうでしょう?」 「はい!お願いします」 こうして、張コウさんと僕の交換日記ともいうべき手紙のやりとりが始まった。 僕のことを理解してもらうのは、まだまだ先かもしれないけど、ここから始めるのも悪くないかもしれない。 200X.XX.XX 掲載 2009.05.09 修正 [*前へ] [戻る] |