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リクエスト企画
 ー 03 ー 
「そ…んな…!」

邑史は唇を噛みしめる。
これ以上はやばい。なんとか繋ぎ止めている理性が崩壊してしまう。
この一ヶ月、松波と繰り返した行為が、邑史の体の感度をあげていたのだ。

乳首をもてあそんでいた松波が、ジッパーへと手をかける。させまいと邑史が腰を引いたものの、簡単に下着もろとも引き下ろされてしまった。

「松波…!ここをどこだと思ってるんだよ…!」

放課後の、人通りの少ない一階のはじにある階段裏でも、だれかが通らないとは限らないのだ。
甘い声音を聞かれてしまえば、なにをしているかなどすぐさま知れる。それが男のものだとわかれば、また状況も変わってしまうだろう。

「先輩が声を出さなきゃ良いんですよ。ほら、口を押さえて。なんなら手伝ってあげましょうか」
「こ…んのっ…」

あくまでやめるつもりのない松波は、どこまでも無茶を要求してくる。それだけ彼を怒らせてしまったのだろうが、ここまで無体を強いられることなのだろうか。

(俺より腕力があるからって図に乗りやがって…!)

すでに濡れていた邑史のペニスに、松波の指が絡まる。それは器用に邑史をしごき、邑史は熱い息が抑えられなくなってきた。

「ぁっ…!あ…ン、やっ…!」
「イヤじゃないでしょう。ここ濡らして、そんないやらしい顔してるくせに」
「や…だ、言…う、な…」

松波が低く笑う。

「可愛いよ、先輩」
「くっ…そ、ああっ…!」

イイところを擦られ、たまらず高い嬌声をあげる。ペニスからとろとろと先走りが零れ、耳をふさぎたいほど水音がたち始めた。

「や…や…、松…波、」
「気持ちいい…?先輩」
「ん…」

ダメだ。あらがいきれない。
腰が重くなり、膝から力が抜けると邑史は壁伝いに座り込んでしまった。
それを追うように松波もしゃがみ、邑史の両足の間に体を割り込ませる。
いつでも挿れられる体勢だった。

それまで前に絡んでいた指が後ろへと下りていく。先走りが伝い落ち、すでに濡れそぼっていた後孔の輪郭をたどる。

「あっ…、ああっ…!松…波っ…」
「先輩のここ、触っただけなのにひくひくしてるよ?」
「あ…、や…だ」
「なかもひくついてるね」

次第に力を込めはじめた指が後孔のふちを押しつぶすようになぞる。

「あ…、アアッ…!」
「そんなに挿れてほしい…?」

邑史のペニスがこれ以上ないほどに熟れ、ひくひくと痙攣をはじめる。

「ああ、イきそう?」
「あ…あ…」
「でもまだダメだよ」

邑史の耳元で、松波が楽しげな笑いをこぼす。

「まだイかせてあげない」

松波が、邑史の後孔へ指を突き立てた。

「ああ…!ンンっ…!」
「ああほら、ちゃんと口ふさがないと、だれかに聞かれちゃいますよ?」

後孔へ押し入った指は、乱暴に掻きまわしているというのに、邑史の孔は快楽のみを得てしまう。
いやらしい体だ。
しかし邑史をこんなにしたのは松波なのだ。それなのに邑史を追いあげるだけ追いあげて、イかせてくれないだなんて…。

「う…、ああ…ん…!」

だが、すでに文句を言う気力もなかった。
早くイきたくてたまらない。
松波からの愛撫に、嬌声をあげ、身をくねらすしかできない。


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