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三毛と嫉妬 番外
※ミケ視点。拍手再録。

***

 気持ちを伝えるのって難しい。

 ミケがダーリンと出会ったのは本当に偶然で、契約者であるママさんの願いを叶えるためだったけれど、知れば知るほど本当にダーリンは素敵な人だと思う。

 ダーリンはミケよりもずっと若くて華奢なのに、今は亡きパパさんの代わりにママさんを守ろうと頑張っている。

 正義感も強くて、困っている人がいると迷うことなく手助けする。

 ママさんが動物を拾ってくる度に呆れた顔をするけれど、嫌な顔ひとつせずに世話をしている。

 普段はわりと無表情だけど、ペットがすり寄ってきたりすると、花がほころぶように笑うので、ミケの胸はキューンと鳴ってしまう。

 上司からいつもメチャクチャ怒られてばかりだったミケの良いところを見つけて、褒めてもくれる。

 人前で急に抱きついたり馬鹿やったりすると殴られるけれど、それも愛あってのことだから、むしろ嬉しかったりするんだ。


 ダーリンはほんとカッコイイので、実はとってもモテる。

 花押で繋がるようになってから、ダーリンにアプローチしている人間の数の多さにびっくりした。ダーリンがまるで気がついてないのにも。

 ミケはもう心配で心配で、偶然を装って一緒に帰ったりする。

 本当は家に閉じこめてずっと一緒にいたいくらいだけど、ちゃんと学校を卒業して、ママさんに楽させてあげるのがダーリンの望みだから、我慢。

 ほんとに、こんなにダーリンのことが好きなのに。


「仕事とはいえ、俺なんかに付きっきりにさせてごめんな」


 ダーリンがそんなことを言うから。

 ミケがどれだけダーリンが好きかって、わかってもらえるまで全力で泣かせてしまった……。ミケ、猛省。

「噛み痕、ひどい」

「ごめんなさい……」

 しょんぼり項垂れていると、ダーリンがはにかむように笑って、ミケを抱きしめてくれた。

 もう一度押し倒したら殴られたけど、やっぱりミケはダーリンが大好きです!

***

 福ちゃんも、ミケが大好きです。

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あきゅろす。
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