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『同趣味』ドS編
 『同じ趣味、違うアイツ』七章を読み終えてからを推奨です。

***

太田姉(以下、姉)「タカちゃんの姉こと美鈴です。ようやく名前がついたわ」

小山内(以下、小)「小山内洋です。僕も誰にも呼ばれる予定のない名前がつきました」

姉「あら、私が呼ぶわ。ヨウ君!」

小「美鈴お姉様!」

姉「それにしても、芹沢君がいなくなっちゃうとはね……」

小「事故の翌日、バイト中に倉庫の奥で芹沢君がひっそり泣いてるの見て、思わずもらい泣きしちゃいましたよ」

姉「私はガッカリよ。タカちゃんが目を覚まして、芹沢君がいないと知った時のあの顔。あんな顔させちゃダメよ」

小「お姉様、太田君のことが本当に好きですよね」

姉「タカちゃんが幸せになることが私の幸せだもの。萌えを提供しながら幸せになってくれたらいいのよ」

小「さすがお姉様。そういや、飛鳥君はお姉様の思惑通りにデレましたねー」

姉「確信あったもの。二人がまだ小学生の頃、飛鳥君がタカちゃん脱がせてハァハァ興奮してて、つい見入っちゃったわ」

飛鳥「ひ、人聞きの悪いコトを言うなああああっ!」

小「うおっ?! びっくりした」

飛鳥「興奮とかしてねー! ムカつくから虐めてただけだ!!」

小「おかしいから、そのカミングアウト(笑)」

姉「でも、その時の飛鳥君、勃……」

飛鳥「わああわああああ!!」

姉「中学でタカちゃんが眼鏡かけ始めたらすぐ取り上げたものね。あれ、元カノが選んだやつだもんね」

飛鳥「べっ、別にそんなの関係ねぇしっ……」

姉「私以外にその可愛い顔を見せちゃダメ、とか彼女言ってたからね〜」

飛鳥「うっ……」

姉「言っておくけど私、眼鏡買いに行った日、タカちゃんつけてたから。飛鳥君も近くにいたよね? たまたま? 彼女にタカちゃんとられて嫉妬した?」

飛鳥「し、してない……」

姉「素直になりなさい。楽になれるわよ?」

飛鳥「違う、ちがうチガウ……!」

姉「あんたの無駄な嫉妬がタカちゃんを生死の境に追いやったのよ。わかってる? そう簡単に許されるわけないわよね?」

飛鳥「……お、俺はッ」

姉「でも、私も鬼じゃないから。タカちゃんが好きすぎてのことなら、百歩譲って許してあげる。どうなの?」

飛鳥「ち、ちが……」

姉「あら。私が聞きたいのはそんな言葉じゃなくてよ?」←ハイヒールで踏みつけ。

飛鳥「はう」

小「美鈴お姉様のドSモード、ハンパない……」

***

 飛鳥君がどこまで調教されたかはみなさまのご想像にお任せします!

(2011.8.31拍手)

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あきゅろす。
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