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『同趣味』腐仲間編
 今回は、『同じ趣味、違うアイツ』六章にて初遭遇したあの二人です。六章を読み終えてからどうぞー。

***

太田姉(以下、姉)「どーもー、タカちゃんの姉です。いい加減、名前が欲しいわ」

小山内(以下、小)「太田君のクラスメイトの小山内です。そういえば僕も名前が……」

姉「小山内君、先日頼んでいたものはどうなったかしら」

小「はい、お弁当を二人でア〜ン画像はこちらに!」←携帯を取り出す。

姉「本当に教室でもイチャコラしてるのね、あの二人」

小「こちらはオマケですが、体育の時間、隙あらば太田君と組んでべったりの芹沢君です」

姉「まあ。迷惑そうな顔してるくせに一切拒絶しないタカちゃんが萌えるわね」

小「他の生徒と話してる太田君の背中を寂しそうな目で追う芹沢君の画像はこちらに」

姉「なんという忠犬っぷり」

小「そして、人目をはばからず路上で抱き合う二人です。撮りたてのほやほやですよー」

姉「素晴らしい。素晴らしい働きよ、小山内君」

小「ははーっ、お褒めの言葉、恐悦至極に存じます!」

姉「褒美を与えようぞ。近こう寄れ」←懐からデジカメを取り出す。

小「……え? こ、このセーラー服コスは、まさか太田君?」

姉「ふっ、私の力作よ」

小「へぇ……フツーに女の子に見えますね。太田君、細いから……」

姉「メインディッシュはこちらっ!」←例のキスシーン写真。

小「ぶはぁっ(鼻血)」

姉「んっふっふ、ナイスリアクション!」

小「……何だよー、あの二人もう一線越えてたのかよー!」

姉「これはママの道楽につき合わされただけで、残念ながらコスプレの一環なんだけどねー」

小「なるほど……。しかし、眼福にございました!」

姉「さすがに私も学校の中までは見張れなくてね……。いい人材を見つけたわ」

小「今回の暴力事件で本当にどうしようかと思いましたが、お姉様とお知り合いになれてラッキーでした」

姉「ああ、飛鳥君の件? それも小山内君、考えようによってはラッキーなのよ」

小「え? どういうことですか?」

姉「飛鳥君はヤンデレ要員と睨んでるわ!」

小「……そ、その発想は無かった……」

姉「残念なことに、ちょっとデレが足りないのよねー。もうちょっと自覚してもらわないことにはねー」

小「アレに絡まれたらさすがに太田君かわいそうなんですけど(笑)」

姉「ライバル登場に焦る芹沢君が、タカちゃん束縛溺愛モードに突入したらいいと思う!」

小「あれ? この場合、可哀想なのは当て馬扱いの飛鳥君の方かな?(笑)」

***

 恐らく、タカちゃんと芹沢君は悪寒&くしゃみ連発です。ついでに飛鳥君も。

(2011.8.13拍手)

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