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『同趣味』元カノ編
 以下、『同じ趣味、違うアイツ』第五章のネタバレ含みますのでご注意を。

***

太田姉(以下、姉)「はいはい、こんにちはー。タカちゃんの姉ですー」

芹沢(以下、芹)「……帰っていいか?」←席を立とうとする。

姉「まぁまぁ。芹沢君、タカちゃんの昔の彼女の話とか興味ない?」

芹「……」←座り直した。

姉「小学校の3、4年生の頃に一緒のクラスの子だったわね。卒業式で告白されたみたい」

芹「らしいな」

姉「タカちゃんよりちょっと背が高くて、おませな子だったわね。んも〜、ショックだったわ〜」

芹「意外すぎてびっくりだ」

姉「あら、小学校の頃のタカちゃんはそれはもう可愛かったのよ?」←懐から写真を取り出す。

芹「……。(女しかいない)」

姉「一番右側にいる子がタカちゃん。可愛いでしょ」

芹「?!」

姉「当時、女みたいだってイジメられてねぇ。タカちゃんって結構タフだから『子供はコレだからいけない』とか言ってたけど」

芹「こんな女みてぇな服を着せるからだろ」

姉「だって似合うんだから仕方ないでしょ?!」

芹「……(逆ギレされた)」

姉「で、告白したのは、イジメからかばってくれてた子でねー。中学校では交換日記をつけてたわね!」

芹「うええ、交換日記……」

姉「でもねー、中学に入ると制服を着るでしょ? 背も伸びてくるし」

芹「そりゃそうだろうな」

姉「その子は、女の子みたいに可愛いタカちゃんが好きだったのよねー。日記の内容もデートの時に女装してとか書いてたし」

芹「なんだそれ。……つーか、人の交換日記を読むなよ」

姉「まあまあ。でね、結局彼女、本物の女の子に走っちゃったのね」

芹「……げ」

姉「どう? タカちゃんのほろ苦い青春!」

芹「弟の秘密を暴露するアンタの神経を疑う」

姉「何よー、興味津々に聞いてたくせに。ねえねえ、芹沢君の初体験って何歳?」

芹「はぁ? 何でそんなコトをアンタに言わなきゃなんねーんだ」

姉「あら、もしかしてドウテ……」

芹「中2だ、中2」

姉「(やっぱ男は基本的に見栄っぱりよね)へぇー、つき合ってたの?」

芹「いや、女子大生に街で逆ナンされた」

姉「あらまぁ、お姉様に美味しくいただかれちゃったのねー」

芹「正直、あまり思い出したくない……。かなりマニアックな女だったからな……」

姉「え? もしかして、アナ○ファッ○を強要されたり?」

芹「ぐおおおっ、見てきたよーに言うのやめろっ?!」

姉「あら、ゴメンナサイ。そういや大学時代の同級生が、童貞不良少年とムニャムニャって話を……」

芹「……ッ?!(世界が狭すぎてこえぇ!)」

姉「あっはっは、入れるより入れられる方が好きな女で良かったわね!」

芹「笑えねぇ……」

姉「芹沢君、ちなみにアナ○はタカちゃんにもあるのよ♪」

芹「だから、笑えねぇっつの!!!」

***

 毎度下品な姉でスミマセン……。

(2011.8.3拍手)

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あきゅろす。
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