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・学祭編2
 ゲームも触らせてもらったけれど、俺の曲がゲームで使われてるってだけでもかなり感動なのに、格ゲー初心者の俺でも簡単に遊べて、技も派手で迫力満点でした。

「高校生でこれ作れるんですかー。すっげー! 面白れー!!」

 俺が夢中になって遊んでると、ずっと不機嫌そうだったゴスロリちゃんが恥じらいながらもニコッて笑いました。うわわ、反則!

「やり残したことも多いのだが、そこまで楽しんで貰えるとこちらとしても嬉しく思う」

 ……な、なんでこの人、文語調で喋るの。ギャップがすげぇ。

 しばらくすると、廊下から騒がしい声が聞こえてきました。

「情報処理科の1年……、あ、キューちゃーん。ここじゃね?」

「お、そーだわ。オータ君いるかな?」

 そう言って入ってきたのはグレーの制服の不良二人。そいつらの声に振り向いたゴスロリちゃんが、「西山君、久野君!」と手を振った。意外にもゴスロリちゃんのお友達でした。

 ゴスロリちゃんと目が合った不良は一瞬沈黙し、大爆笑。

「やっべー、オータ君似合いすぎ!」

「おい、飛鳥! 早く来い、すげーから!!」

 最後にひょいと頭を覗かせた男は、ゴスロリちゃんを見た途端に沸騰したみたいに真っ赤になって、顔を両手で覆いながら「あれは男あれは男……」と呪文のように呟いてました。

 ふっ……お兄さんもあの絶対領域にやられましたね?!


「そういや瀬名は高校どこ受験すんの?」

 ミニスカポリスのまま校門まで送ってくれた小山内先輩がそんなことを聞いてきました。

「いくつか候補は考えてますけど。先輩、サッカー続けてます?」

「高校では帰宅部貫くつもりだったんだけどねー、うっかり球技大会で活躍しちゃって、強制入部させられたよ……」

「へえ。じゃあ、ハチコーもいいかもな。先輩とサッカーできるし、パソコンの授業も面白そうだし、ゴスロリちゃんもいるし」

「言っておくけど、太田君は普段はゴスロリじゃないよ。地味な眼鏡男子だよ」

「……想像できない」

「あと、行方不明中の彼氏にぞっこんラブだからアタックかけても無駄だよ」

「やだなぁ、アタックなんかかけないですよ。マナーを守り、眺めて愛でるだけです。っていうか、行方不明の彼氏って何ですか。さっき真っ赤になってた不良のお兄さんじゃないんですか」

「あれは下僕」

「げぼく……」

 やべぇ、なんかメチャメチャ面白そうなんだけど。

 結局、両親の反対を押し切って、ハチコーに入学した俺でした!

 すんません! 俺も結構腐ってます!!

***

 瀬名君、本編ではさらっと出しといてなんですが、結構ダメな子になりました。はは……。

 次回は、瀬名君目線からの芹沢太田コンビを語りたいと思います。

(2011.9.20拍手)

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