『同趣味』SS・疑惑編1
前回の掛合で「飛鳥君は本当に服を脱がしてハァハァ言ってたんでしょうか?」という素朴な疑問(?)メールをいただいたので、今回はそのアンサーSSとさせていただきます!
ネタ投下、ありがとうございます!
***
「俺、飛鳥君のこと、好きだよ」
そう言って、太田は頬を染めた。
見れば、太田の胸はちょっと膨らんでるような……。
「ええええッ?!」
自分の絶叫で目が覚めた。
――そんなわけあるかっ。
思わず自分にツッコミを入れた。
思い返せば1年前。
俺は太田を家に呼んで、俺の得意なゲームで一緒に遊んだ。
「すごいね、飛鳥君。強いね!」
とか褒められるつもりだった。ぶっちゃけた話。
……結果は、俺の完敗……。
マジで手も足も出なかった。
太田は色々と教えてくれようとしたけれど、自分のプレイを自慢したかっただけの俺は、悔しくて惨めで、酷いことを言って太田を家から追い出した。
……はぁ。
それからずっと、太田の顔を見るとカァッと頭に血が上って、意味もなく冷たく当たってしまう。
太田から借りた本を破って返した時は、すごく悲しそうな顔をしてた。
自己嫌悪でため息が出る。
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