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同じ道、同じ言葉 39
健やかなる時も、

病める時も、


喜びの時も、

悲しみの時も、


富める時も、

貧しい時も、


これを愛し、

これを敬い、

これを慰め、

これを助け、


死がふたりを分かつまで、

共に生きることを誓いますか?



「――ち、誓います」

 皆慈が居住まいを正してそんなことを言うので、俺は思わず吹き出した。

「くそっ……笑うなよ」

 俺は、焦りまくる皆慈の頬をつついた。

「……そのような覚悟、キミと友達になった時にとうにしている。キミの苦労は俺も背負うと決めている。将来、嫁を貰いそびれたまま歳をとってボケて徘徊老人になったとしても、俺がきっと最後まで世話してやろう」

「ぶはっ、覚悟が重っ! つか、お前の足腰が弱って歩けなくなる方が先じゃね?」

「そうかもしれんな。その時は介護の手続きを頼むぞ」

「ギャハハハまじかー。お前も嫁貰えねー設定かよ」

「キミより先に結婚はしないだろうな。皆慈といるのが一番楽しい。もはや趣味だ」

「……すげぇ、殺し文句。もしかしてまだ酔ってる?」

 皆慈がククッと笑いを噛み殺した。

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