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同じ道、同じ言葉 27
 パーティーがお開きになって、みんなを玄関先で見送った。

 みんなに祝って貰えると言うのは、恥ずかしくて照れくさいが、やはり嬉しいものだった。そりゃ子供の頃、みんなこぞって誕生会を開こうとしてたわけだ。

 まあ、チャイナやナースはどうかと思ったが。

 机の上を片づけ、プレゼントを両手に抱えて自室に戻ろうと廊下に出ると、皆慈がいきなり玄関の姿見の前で上着をガバッと脱いで、さっき渡したTシャツに着替えた。何も玄関先でナマ着替えせんでも。

「……良かった、サイズはぴったりだな」

「ん」

「寒くないか」

「……少し」

「ふはっ、早く上着も着るがいい。マフラーも本当にありがとう」

 手にしていたマフラーを見せると、皆慈はそれを手に取って、俺の首元に巻いた。

「似合うな」

「そうか? 大切にする」

 その時、玄関のドアがバンッと開いた。

 飛び込んできたのは小山内だった。

「はぁ、はぁ……っつか君たち、玄関先で何イチャイチャしてんだよ」

「……それだけ言いに来たのか」

「なわけないだろ」

 全力で走ってきたのか、息を切らした小山内は俺に紙袋を一つ押しつけた。

「それ、飛鳥君からのプレゼント」

「え?」

 開けてみると、ワインレッドのマフラーが入っていた。

 思わず言葉を失った。

 小山内は靴を脱ぐと、それを持って家に上がり込む。

「ムリヤリそれ強奪してきたから、裏から逃げさせて。命の危険を感じる」

「強奪……。それは良くないぞ、小山内君」

「いいんだよ、コンビニのゴミ箱に捨てようとしてたのをかっさらっただけだから」

 そう言って小山内はニッと笑った。

「あー、でもサッカー続けてて良かった。瞬発力と持久力には自信ついたわ」

 飛鳥も運動神経いいのに。やるな、小山内。

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あきゅろす。
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