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同じ道、同じ言葉 24
「太田先輩と芹沢サンがもしゲーム会社に就職してビッグになったら、いつかまた俺に曲作らせてくださいね!」

 瀬名が言う。小山内も言葉を続けた。

「僕はね、漫画家目指すつもりだけどさ。……コミカライズ任されるように頑張るよ。太田君たちの夢は、きっと僕らにも繋がってると信じてるからさ」

「小山内君……」

 俺は……胸が熱くなった。

「……あ、目がうるうるしてる。あはは、可愛いね、太田君」

「可愛いのは小山内君だろう……」

「ん? あれ、え、ちょっと待っ」


 ――小山内を押し倒したところまでは覚えている。


 ジュースだと思って飲んでいたのはカクテルであった。

 俺は酒に弱い。



「猫ゴス×婦警……! いいもの見せてもらいました。俺、みなぎりました!」

「みなぎるな! まさかのキス魔……。太田君、相手が違うでしょっ」

「……す、すまない……(相手?)」

「うう、もう飲ませないよ……。瀬名、頼むからフォトデータ消して」

「何を仰いますやら。こう、ゴスロリちゃんのテクに溺れて、徐々にとろけていく婦警さんの表情がまた……うへへ」

「うっがあああ! 芹沢君もどうして呆然と見てたかな!」

「え。あー、まー、清が襲われてたら止めたかな……」

「僕が被害者側だからか! 何だ、その不必要な寛大さ。もういい、あの携帯を奪って破壊して!」

「……壊せばいいんだな」

「えっ、ちょっと、芹沢サン。こ、この携帯を壊してももうデータは自宅パソコンに送信済みですから! 早まらないで!」

「なるほど。お前のパソコンも壊せばいいと」

「きゃあーっ、顔が本気!!」

「小山内君……ほ、本当にすまなかった」

「……お互いもう忘れよう……」

「次に飲む時は、俺が太田先輩の横を陣取りますよ! 俺はいつでもOKっすから!」

「死ね!」「死ぬがいい!」「死んでこい!」

「うわっ、まさかの三段活用! へこむ!」

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