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逆夢
「−−!」

夢の中で、たろうが笑顔で名前を呼んだ。自分のとは違う名前だ。
たろうは満面の笑顔のまま、何処か知らない男の元へ行く。朧げと、知らない男の輪郭がたろうの行く先へと向かう。

「――ろ、――!」

満面の笑みを浮かべたままたろうはその男の元へ駆けて行く。ひらひらと宙に舞う花弁が邪魔だ。たろうの足元を彩るようにひらひらと揺れる花畑が余計にムカつく。

「さ――!、ろ!」

何かたろうと知らない男との結末を祝福しているようでムカついた。腕を伸ばしたらたろうが掴まるような気がした。捕まらなかった。

「 ろ!」

イラついて、力を込めてたろうの腕を取った。


「うわッ!」
「・・・・・・」
「びっくりしたー・・・。三郎、起きてたなら言えよ。凄く吃驚したんだから。」
「そうそう、たろうが仰け反ったの凄かったよー!」
「勘ちゃん、言わないで……。」
「・・・・・・あっそ。」
「うわッ。三郎機嫌悪っ!」
「本当だー!」

[*yesterday][tommorow#]

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あきゅろす。
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