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面倒くさい女2
「ほう、たろうは面倒くさい女なのか。」
「そうなんですよッ!たかが酒の話くらいでッ・・・!ついでに嫌な感じで断ったらそれも原因かな?っても思いますけどッ!!!」
「・・・キリン・・・。」
「うぐッ!悪いですかッ!悪いですかッ!!彼氏いない歴=年齢の何処が悪いですかッ!節操もって何が悪いッ!!貞操を守っているだけじゃないかッ!!!」
「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて。」
「そりゃぁ、私だって分かってますよ?!めんどくさいって!女は面倒くさいものだってッ・・・!自分でも重々承知さッ…!惚れた相手は縛っておいてでも手元に置いておきたいですもん。」
「ほう。たろうは我等作法委員会と同じだと言うのか?どんな縛りだ?小手調べか?」
「いいえ。首輪です。首に輪っかつけてじゃらじゃらと引き連れたいですもん。」
「うわっ。たろうちゃん…彼氏をなんだと思ってるの?」
「え、犬?私より上の者じゃないものは全部犬です。」
「なら、お前より上の者の場合はどうなるんだ?」
「え。此処で言わせるんですか?そんなの簡単じゃないですか。私、人にやられて嫌な事しない主義ですから。」
「・・・えーっと、つまり…たろうちゃんは自分より上の者には犬になってもいいって事?」
「えぇ、まぁ。初恋も初めても全部捧げるんですから、当たり前でしょ?」
「へぇ!たろうはまだ初夜を迎えていないんだな!」
「ちょ、小平太ッ!なに真昼間から言ってるんだよ?!」
「しかも使い方が違う…。」
「え?そりゃぁまだ結婚もしてないですからねぇ。」
「っつーか、その歳で結婚したらどんだけ早婚なんだよ。親反対するだろ。」
「えぇ。親の財産引っき抜かせるわけにはいけませんから。手をつけないと思った殿方にしかやりません。」
「へー、お高い事で。」
「何処が。とりあえず、何処かを放っつき歩く輩よりはマシでしょう。味を占めた後はどうなるか分かりませんが。」
「安心しろ。完璧に調教させる。」
「…立花先輩って、本当にさせそうですよね。まぁ、Mの気質とか自戒傾向の強い方には犬と同じような接し方をすれば事は大丈夫でしょうけど。」
「なら、たろうを良い子良い子すればよいのか?よし!たろう、今から散歩に行くぞッ!!」
「七松先輩…完璧に犬扱いしないで下さ…あ、いいかも。でも、先輩の散歩は完璧マラソ」
「しゃぁ、たろうを他の男じゃ満足できない身体にさせればいいって事だよね?大丈夫、僕、調合免許を取ったばっかだから。」
「え、伊作先輩凄い。何時の間に調合の免許とったんですか?確か、大学を何年とか院を何年とか…」
「お前、まだペーパーじゃなかったか?」
「何を。実習でも完璧だよ。ただ、手元に残っているのが賞味期限の切れた薬草とかだけだったとかがあったから…。」
「あー…伊作なら有り得るな。」
「と言うか、あれ?何でこんな話の流れになったんだっけ?」
「たろうが自分は面倒くさい女かって、私達に尋ねてきた事からだぞ!」
「いや違うな。たろうが貞操観を語り始めた所からだな。」
「いやいや、立花先輩までそんな。私、そんなつもりじゃなかったんですよ?そんな話に持って行くなんて。そのまま下な話に持って行くつもりなら、今すぐ出てって下さい。」
「いや、お前がだろ。お前、もうすぐ時間が終わるんじゃないのか?」
「あ、そっか。じゃぁ私帰ります。」
「文次郎ッ!!たろうの気を損ねるなッ!!私がたろうを引き留めたいんだぞッ!!!」
「何か日本語が変だが…。私はそんな話はせんぞ。は組は別かもしれんがな。」
「たろうちゃん!べ、別に僕はそんな事ないからね?!」
「まぁ、たまにそんな話は出てくる事はあるが・・・。」
「留さんッ!!」
「たろう……。」
「はい?なんですか、中在家先輩。」
「まずは…男心を、学んでみてはどうだ…?女心を理解しようとしている…人も、いる…。」
「え?それをしようと思いましたら吐き気がしました。」
「・・・・・・・・。」
「とりあえず、まぁ。好きな人が出来たら勉強します。本気で。」
「・・・・・・・・。」
「それ、本人の気持ち次第じゃねぇのか?それ。普通、有り得ないだろ。」
「む。これだから法科専門の人は。そんな頭でっかちじゃぁ掴む物も掴めませんよ?」
「何をだよ。」
「客。」
「あぁ?!俺は客を取るために弁護士目指している訳じゃないんだぞ!?困っている人を助ける為にだなぁ」
「だから、その困っている人を助ける為にも、同情心とか必要だって言ってるんです。」
「はぁ?」
「だから、レイプとかそんなのやられて心に傷心負った人がいるじゃないですか。その人の気持ちになって考えないと、勝てるものも勝てないですって。」
「はぁ…?分かったようなよく分からんような…。」
「大丈夫だ!たろう!!そのような輩はもう既に私が退治したし、目の前から消してあげるからなッ!!!」
「小平太、それはちょっと犯罪じゃないかなぁ…。」
「へ?あー…なんか気分が悪くなってきた…。」
「え?!大丈夫、たろうちゃんッ!」
「いや…多分、異性の人とこんな話をした所為かと………よし。女の子見てきます。バイト先で出会った女の子といよう。うん、次バイトだし。」
「お、たろう紹介してくれ…って、そんな嫌そうな顔をするなよ。冗談だって、冗談。」
「そうですか。なら、よかったです。じゃぁ、バイト行ってきます。」
「あぁ、行ってこい。」
「行ってらっしゃーい。」
「たろうー!私が送っていこうかー!?あーいいのかー!じゃぁ明日行くからなー!」
「・・・。」


「・・・で。アイツ、面倒くさい女なのか?口は悪いが妻としてはまぁ中々なんじゃないのか?」
「あぁ言うのは絶対別れた後引きずるタイプだな。無意識の内に新しい男に昔の男の面影を見る。」
「留、そんな事はないだろう。でも…好きな子にあぁまで思われると・・・いいよなぁ…。」
「伊作、あれは私が先に目をつけた。」
「はあ?!仙蔵、何を言っているんだ!あれは私が目をつけたんだ!私が先にあれを見つけたんだ!絶対に駄目だッ!!」
「小平太…あれ呼ばわりは…いけない・・・。」
「たろうは私のだッ!絶対絶対!他の輩には渡さないぞッ!!!」
「はぁ…あ、俺 次臨場だわ。」
「え。留、心理の方取ってたっけ?」
「いや、視聴。あの先生の話面白くてさ。」
「ふーん。単位に入らないのにか。」
「どっかの頭でっかちの誰かさんと違ってな。」
「何だとぉ!」
「何を!」
「あー、はいはい、喧嘩なら外でやれ、外で。きり丸が見物料を取るぞ。」
「げ。」
「それは勘弁だ…。」
「・・・人の噂、72日・・・・・・。」

[*yesterday][tommorow#]

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あきゅろす。
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