Fall・Army ページ:2 いよいよ降下地点が近づいてきたようだ。 一番前にいたポールは立ち上がると合図をした。 「降下用意!」 フェンたちは立ち上がり、番号順に列を成す。 ポールが自分の傍にある出口のドアを開けると、同時に機内に風が勢いよく侵入してくる。 外からの風圧に耐えながら、彼はこれから戦場に向かう自分の部下の顔を眺めた。 皆、真剣な表情をしている。 それぞれが既に覚悟を決めているようだった。 「何としても生き抜け。幸運を祈る」 隊員らは強く頷く。 そしてついに、 「行け、地上でまた会おう!」 ≪*前へ次へ#≫ [戻る] |