Fall・Army
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「C中隊点呼!」
そう声を張り上げたのはフェンの上官にあたる中隊長、ポールだ。
彼は訓練では厳しいが、それは部下を想っているからこそで、隊の皆も分かった上で彼を慕っていた。
ポールはノルマンディーを経験した一人でもあり、尊敬される存在でもある。
二十数名の隊員たちは彼の前に整列、すぐさま点呼を始める。
「6番、ビル・グライムス!」
「7番、フェン・ルイス!」
フェンとビルもそれに続いた。
「全員いるな。皆、姿勢を楽にしろ」
点呼が終わると、ポールはいつも以上に厳しい表情で出撃前の説明を始めた。
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