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Fall・Army
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「ナイスだ。取り敢えず敵の突撃は凌いだな」
トンプソンのマガジンを装填し終えたニックが呟く。
噴水の更に奥には敵部隊の残りが未だ展開しているのが確認できる。

すると後ろに待機していたマイクが口を開く。
「敵は俺達がいる左方と右方の味方に同時攻撃を仕掛けてきたんだ。味方はまだ交戦してる。俺達が先に敵の本陣に突っ込むぞ!早くしないと銃声は更に敵を集めてしまう」
フェンたちが敵と撃ち合っている間、マイクは場の状況の把握に努めていたらしい。

彼の言う通り、遠くで撃ち合っても埒が明かない。敵は攻撃の第一波がやられたことで慎重になっている。
このままでは少数の此方が不利なままだ。この状況を打開するために距離を縮める必要がある。せめて先程の敵がいた噴水付近まで前進出来れば…しかし。
「フェン、お前行け。俺とニックで援護する」
マイクが耳打ちしてきた。

この状況で前進する、という行動はその間、敵の縦断に晒され続けることを意味していた。



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